敷居が高い?元町のダンスホール「クリフサイド」はどんなところ?
ココがキニナル!
元町のダンスホール「クリフサイド」って実際のところどんなお店なんでしょうか。有名ですが、敷居が高い感じがします。突撃レポートお願いします!!!(maniaさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
1946年開業の老舗ダンスホールだが、ライブ演奏も楽しめる場所!敷居も決して高い訳ではないので、一度足を運んでみることをお勧めする!
ライター:ワカバヤシヒロアキ
	クリフサイド、きっとあなたも見た事がある!
	
	一通りホール内を見終わったところで、支配人の山下さんからお話を伺うことに。
	 
	
	残念ながら山下さんは写真NGとのこと、バーカウンターで話を聞いた
	
	開業から66年目を迎えているクリフサイド。
	今の支配人でも分からないことがたくさんあるそうだが、伝え聞く範囲で教えてもらった。
	
	―どのくらい働いているのですか?
	18歳で関西から横浜に出て来てから働いているので、もう35年になります。
	
	―開業当時はどんな様子でしたか?
	戦前はこの辺りにも幾つか社交場があったと聞いています。それが、戦争で無くなってしまい、人々の娯楽を満たす施設として、クリフサイドができました。当時から大盛況だったそうですよ。
	
	―なぜこの場所だったのでしょうか?
	当時のオーナーの地元だったからと聞いています。
	
	―クリフサイドとはどういう意味ですか?
	山手の崖(クリフ)の傍(サイド)にあるので、クリフサイドです。和名では山手舞踏場と言います。
	 
	
	クリフサイドは、代官坂トンネルのすぐ横にある
	
	―お客さんはどんな人が多いですか?
	若い人は来ません。年配の方でダンスをやっている方が多いです。時々東京からもお客さんが来ますが、多くは横浜の人ですね。
	
	―昔と変わったことは何ですか?
	平成初期頃まではダンサー兼ホステス役を雇っていましたが、需要の低下で今はいなくなりました。昔はダンスホールで社交ダンスをすることがステータスだったのですが、今は遊び方も多様化しましたからね。
	
	―ダンスが出来ない人もダンスイベントを楽しめますか?
	正直なところ、見るだけの人はほとんどいません。曲もダンスを踊るためにアレンジしているので、聴く用の曲になっていません。なので、ダンスが出来ない人はジャズライブがある日に来て曲を楽しんでほしいですね。
	
	
	―他のダンスホールは潰れていますが…
	横浜にもグランドキャバレーなど、社交場がありましたが今は全くありませんね。うちの場合は、ダンスホールだけに固執せず、ウェディングや、イベントホールとして貸し出すことや、撮影スタジオとしても使用してもらっています。そういった工夫があったので、今も経営できていると思います。
	 
	
	いきものがかり「ありがとう」のPVもここで撮ったもの
	
	実は、クリフサイドは頻繁にカラオケのイメージ映像の撮影に使われているらしい。
	常連さんによると、カラオケに行けば「またクリフサイドだ!」と何度も見かけることがあるそうだ。
	
	クリフサイドは、横浜最古のダンスホールとして、昭和の社交場の雰囲気をそのまま残している。その一方で、独特の建物を使い、現代の用途に合わせた使い方で経営を存続していたというわけだ。
	
	
	
	ダンスが始まった! 
	
	普段はCDを流しているが、取材当日はダンスナイトというバンド演奏のあるイベントが行われた。
	演奏するのは、横浜を中心に活動するNAZCA(ナスカ)というジャズバンド。曲が始まると一斉にお客さんが踊り出した。
	 
	
	午後6時半になりバンド演奏がスタート!
	
	今回は特別にダンスの様子を2階席から撮影させてもらった。
	
	ダンスホールで踊るのは10組が限度。それを超えるとぶつかって自由に踊れないそうだ。皆さん夫婦で踊っている方ばかり。ドレスなどの衣装を身にまとい、曲に合わせて優雅に踊る姿は楽しげに見える。
	 
	
	演奏が始まるとお客さんたちが一斉に踊りだした
	
	来店していた佐々木さん夫妻は、クリフサイド歴はまだ1年ほどだそうだがダンス歴は20年以上。
	この雰囲気の良いダンスホールに魅了され、今では常連になっているという。
	 
	
	横浜市内から来ていた佐々木さん夫妻
	
	この日は3000円の入場料にワンドリンクが付くという料金設定。
	なお、別料金になるが、フライドポテトなどの簡単な食事もとることができるようだ。
	  
	
	お客さんが食べていたフライドポテト(900円)
	
	
	
	さいごに
	 
	
	30年以上通っているという男性、「お金無いから最近あんまり来られないんだよ~」と言っていた
	
	何人かのお客さんと話をしたが、皆さんフランクな方々ばかり。
	決してお高くとまったような印象はない。
	
	もしダンスを踊れなくてもライブは楽しめるので、ライブのあるイベントがある日には足を運んでみてはいかがだろうか。また、これから社交ダンスに興味のある方は、是非クリフサイドで踊ることを目標にしてみてはいかがだろうか。
	
	
	―終わり―
	
	
	■クリフサイド
	住所:横浜市中区元町2-114
	電話番号 045-641-1244
	営業時間 18:00~23:45
	最寄駅:みなとみらい線 元町・中華街駅5番出口から
	徒歩5分
	料金(通常営業時)
	 ・ワンドリンク付きの入場料(Aセット):1700円
	 ・ワンドリンク&オードブル盛り合わせorピザ付きの入場料(Bセット):2700円
	 ・3ドリンク&オードブル&ピザ付きの入場料(Cセット):4000円
	公式サイト http://homepage2.nifty.com/cliffside/
	 





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ハマッコさん
2015年11月27日 11時15分
クリフサイドは戦後進駐軍を対象とした日本人オフリミットのクラブでした。その後、日本人も入れるようになりました。クリフから生まれ育ったバンドの数は多く、戦後の我が国社交界の走りでした。海岸通りのバンドホテルよりも早いと思います。戦後の横浜の社交界の歴史の歩みを知りたいです。
じゅんなまさん
2015年11月02日 10時47分
クリフサイドがまだあったので感激しています、45年前学生時代にダンスパティーで貸切で利用させていただき、演奏は南里勇一郎とレドペッパーズ(漢字は違うかも知れませんが?)、大勢の学生が楽しく踊っていたのを懐かしく思い出しました、また是非ライブがあれば行きたいと思います。じゅんなまより
bonさん
2013年10月03日 10時52分
50年余り前、学生時代?東京から数回行きました。その後間も無く横浜住民になっています。素敵だったクリフサイドが今も健在で嬉しいです。 表廻りは見ていますが、中は遠慮してます、でもシニアが多いみたいですね! そのうちお邪魔したいと思います。