桜木町から信号なしでどこまでいける?
ココがキニナル!
みなとみらい周辺って、桜木町駅からパシフィコ横浜まで信号なしで歩けたりして面白いですよね。実際、信号なしでどこまで行けるの?(デゴイチさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
桜木町駅から港の見える丘公園まで信号なしで歩けます!
ライター:田中 大輔
散策後半戦!
さぁ、今度は山下公園の中を突っ切って進んでいく。
平日なのに結構人がいて驚いた。奥には氷川丸も
山下公園というと氷川丸がシンボルになっていて、その周辺や向かい側にあるバラ園がメインパートになっている印象がある。だから、意外とその先に行かない人も多いのでは。
氷川丸の先の広場を通り過ぎて奥に進むと噴水があって、その脇の階段から上に行けるようになっている。
噴水脇の階段を水路沿いに登っていく
階段上から緑のアーチをくぐって、ポーリン橋を渡ると、橋の先には人形の家。
横浜人形の家。この日はあいにく閉館日で人影はなし
正面入口前を通過して進むと、フランス橋にぶつかる。川と首都高の間を縫うように架かっている橋だ。
コチラはフランス橋。景観だけで言えば、首都高は残念
そして、フランス橋を渡ったその先は、もう港の見える丘公園。
最初に見えるのはフランス山の入り口部分。ここから急勾配の階段を上って、フランス領事官邸跡や井戸の遺構を見物しながら展望台へと登っていく。
港の見える丘公園展望台から。見晴らしは良好
ここから山手の住宅街に入って行けばまだまだ進めそうだが、観光地と呼べるものはもうないのでここで終了としよう。
思えば遠くへ来たもんだ。JR桜木町駅から始まったこの散歩。ここまで来ると、関内駅を越えて石川町駅の方が近い。みなとみらい線で言うと、桜木町駅に近いみなとみらい駅からスタートとして、馬車道駅、日本大通り駅をすっ飛ばして、3駅目の元町・中華街駅が最寄り。信号に捕まるどころか、出会うことすらなく桜木町駅から港の見える丘公園までの数駅分、約4.2kmを歩くことができた。
やはり、意図的に信号を排除したデザインにした感じはひしひしとする。さっそく市の担当者に話を聞いてみることにした。
「まるっきり意識してない」ルート
取材に協力してくださったのは都市整備局の内海貴志さん。
早速、「あのルートに信号がないのは意図的なのか」という質問をぶつけてみた。
返ってきた答えは意外にも「まるっきり意識してない」というもの。それぞれの整備の過程で、偶然にそういうルートができたんだそうだ。
ただ、部分的に意図があったところもあるのでは、とのこと。例えば、山下公園から港の見える丘公園への2本の橋。あそこは、観光の目玉である2つの公園の導線を確保する狙いがあったのだろう、と内海さん。
その背景にあるのが「歩行者と自動車を分離する」というアイデア。これまでは信号で車を止め、歩行者が横断歩道を渡る“平面”での交通が普通だった。そこを変えるのが、「サークルウォーク」のような歩道橋や、「野毛ちかみち」タイプの地下道などだ。
「野毛ちかみち」は桜木町駅と野毛の街をつなぐ。
つまり、そういった立体的な横断手段を増やす=信号と横断歩道を減らすという必然性が、今回のルートが出来上がった要因になったのかもしれないということだ。
結論としては、信号のないルートは偶然が重なった結果の産物だったわけだが、このルートは横浜の観光地をいろいろと歩きながらの道筋になるし、海沿いの「横浜らしい」風景を楽しめる、散策にはもってこいの行程だ。
今後、さらに整備が進み、今以上に使いやすいルートになれば、観光情報として使うのも面白いだろう。
歩車分離というアイデアの副産物のこのルート、みなさんも一度歩いてみてはどうだろうか。
赤い線が今回のルート。一度も信号に出会わずに、これだけの観光地を巡ることができるのだ!
― 終わり ―
MaRoさん
2014年09月03日 19時10分
Google Mapで見ていると本牧の方に行けば、三渓園まで行けそうに見えます。その内歩いてみるかな~時間があれば...
ushinさん
2012年08月14日 02時01分
景観上問題・・・と言われていたが、生まれた時から山下公園の貨物線を見ていた者にとって、線路跡遊歩道がぷっつりと途切れて消えたのは、非常に喪失感がある。雑多なものも含めて、思い出というのは出来上がっているもの。高島町にあった二代目横浜駅だって、エントランス前の駅前広場のど真ん中を貨物線が高架で横切っていたという横浜なんだからね。
ドラくんさん
2011年08月25日 23時44分
私の散歩ルートに近いですね。臨港パークからの海沿いから歩いています。意識はしてませんが信号はほとんどなくずっと歩きどおしになってますね。