北鎌倉で人目にふれにくい桜を見つける　（つづき）
　

ぽわぽわとした新緑と山桜が、絶妙に混ざってきれい！（2008年撮影）
　

ここからは円覚寺が向かい側に見える。草地に腰かけてお弁当もいいかも（2008年撮影）

この草地の場所は、横浜方面から北鎌倉駅に着く手前に、右手に連なって見える尾根の一部。
一帯は「台峯（だいみね）」と呼ばれる緑地帯で、谷には谷戸の池もあり、かつての里山の面影と豊かな自然を残している。

ここより先はかなり複雑なので、地元の人以外は地図を持たないととても無理。
　

まわりの宅地から入れるこんな小路が何本もある

台峯にはオロチザクラと呼ばれる、崖から乗り出して暴れる龍のような古木もある。興味ある人は探ってみては？
　

オロチザクラ。今年の見頃は4月7日くらいからか（2006年撮影）

見晴らしスポットから車道に戻って来た道を引き返し、坂の頂上にあったカフェを兼ねた一軒家「ギャラリー北鎌倉物語」でひと休みすることに。
ドアを開けると窓の向こうは杉木立が広がり、リスも遊びに来るのだそうだ。
　

「ギャラリー北鎌倉物語」。月火休み。10～17時
　

700円のシフォンケーキセットと、おつまみ付きチューハイ500円と激しく迷った
　

書籍や絵本や木のおもちゃがいっぱいで、とにかく長居してしまう…
　

この場所が好きで脱サラし、写真教室も開いているオーナーの松本さんと奥様

オロチザクラへの手書きの地図も置いてある。居心地が良くてこのまま昼寝しちゃいそうだけど、この先は銭洗弁天と書かれた道から鎌倉方面に抜けるのがお薦め。

鎌倉山の桜並木から夫婦池へ

鎌倉山は山一つがぐるりと桜並木。車で通るとずっと桜のトンネルだ。
鎌倉駅からのバスなら、どこで降りても桜が楽しめる。
　

今は閉店してしまったボンジュールあたり（写真提供／フォトポタ日記のShiro）

大船駅からだと鎌倉山ロータリーで乗り換え。もしくはそこから相当頑張れば歩いて回ることもでき、鎌倉山ローストビーフ、檑亭（らいてい）など歴史ある空間のお店を楽しむこともできる。

が、今回は「見晴」で下車してみよう。目的は2つ。ケーキ屋「ル・ミリュウ」からの絶景と、江戸時代の人工池が公園に整備された「夫婦池」でまったり過ごすためだ。
　

いつ来ても気持ちいい崖地に張り出したテラス。視界がいいと海も見える！

ケーキとドリンクとのセットはなく、コーヒーは600円。そばガレットのランチ（1000円）もある。

鎌倉山は3月28日現在で開花はまだまだだった。見頃はやはり4月7日以降くらいだろうか。
では、桜並木からちょっと横道にそれてお散歩開始！数年前に整備されたばかりのルートだ。
　

「夫婦池公園」のゲートは、ル・ミリュウの目の前
　

結構長～い階段で、谷底まで降りて行く感じ

木道を通ってたどり着いたのは小さな二つの池。奥の野原では子ども達がピクニックをし、キツツキ（アオゲラ）の音がこだまする中、あちこちにベンチがあって心底のんびりした時間を過ごせる。
　

カメも日向ぼっこ。ミシシッピアカミミガメ（外来種）、いわゆるミドリガメ
　

夫婦池のまわりには桜もいっぱい（鎌倉市HPより転載許可済み）