大口に駄菓子屋って今でもあるの?
ココがキニナル!
大口駅に、昔よく通っていた駄菓子屋さんがありました。今でも残っているのでしょうか ?(魔道さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
駅周辺に二軒ありました一軒は今でも元気に営業中。もう一軒は存亡の危機に!?
ライター:河野 哲弥
偶然か必然か、大口に見る駄菓子屋の縮図
ここで疑問に思うのは、なぜ同じ街でここまで違いが出るのだろうかという事だ。大きなネックとなっている万引きを、もう少し追ってみよう。
大口駅周辺地図。ライオン堂と第二しんみせの違いは何か?
大口駅の西側にある「第二しんみせ」周辺は、商店街などがあり比較的賑わっている。一方、「ライオン堂」のある駅の東側は、子安から生麦にかけての工業地帯を控えており西側に比べれば人通りも少なく寂しい印象だ。つまり、万引きもし易くなるというわけだ。また、有態に言えば、オバチャンが目を悪くした事も関係しているだろう。
100円以上のものがほとんどない店内
再び「第二しんみせ」に戻って、万引きの有無を聞いてみた。すると、ある事にはあるが、そのたびに「出入り禁止ーっ」と子供を叱り、かなり真摯に取り組んでいるようだ。そういえば、世の中の仕組みを教わったのは、学校ではなく駄菓子屋の頑固オバチャンでした。
それに、オバチャンの実家の隣が交番で、実は昵懇の付き合いがあるのだとか。
子供達もそれを知っているので、グループのボスから「あの店で万引きは止めとけ」というようなお達しが出ているらしい。
更に周辺の学校を調べてみると、「第二しんみせ」の近くには、私立や市立のいわゆる進学校があった。冒頭でオバチャンが、「今の子は、総じておとなしい」と言っていたのも頷けるところがある。早計かもしれないが、万引きをしない程度に、おこづかいを貰えているのではないだろうか。
このように見ていくと、様々な経緯が積み重なって両者の違いを生んでいる事が分かる。お店のつくり、店主固有の事情、立地、客筋、環境、教育…同じ街だからといって、同じ事が起きている訳ではなかったのだ。おそらく全国の駄菓子屋も、このような万引きには気を遣わされているに違いない。
その中で緊張を保って頑張っているお店もあれば、何かのきっかけで歯車が狂ってしまったお店もあっただろう。そう考えると、今回の大口の好対照さは、決して極端な話なのではない。全国の駄菓子屋の縮図となっていたのかもしれない。その違いは偶然ではなく、あるべくしてあった必然として、駄菓子屋の明暗を物語っていたと思われる。
そんな中、「ライオン堂」に象徴される地域コミュニケーションの希薄さは、子供の虐待に気付かなかったり、高齢者の所在が確認できなかったりするような事件として、連日新聞を賑わしている。ここで改めて、駄菓子屋の在り方のようなものを、地域ぐるみで考えてみるのはいかがだろうか。教育や社会問題のみならず、お金の大切さや価値など、学ぶべき点は多いように考える。
例えば、NPO教育支援協会では、子どもの居場所づくりを目的として「だがしや楽校」というイベントを開いている。2007年の実績では、2日間で7,000人もの子供達が参加したのだという。ともあれ、ご家庭や学校などが中心となって真摯に取り組んだ上で、「ライオン堂」のオバチャンに、心から「頑張ってください」と応援を贈ってみたいものだ。
さて、これを読んで頂いた皆様にも、きっと駄菓子屋への熱い「想い」があると思います。そんな「想い」がございましたら、是非「はまれぽ」へお寄せください。お店への伝言も承ります。
― 終わり ―
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エル2さん
2013年05月25日 10時29分
先日ライオン堂に行ってきましたが店は閉じているようでした。(大口公園の前、昔はゾウさん公園と呼ばれていました)以前の店(神ノ木)もよく知っていましたが寂しい限りです。時代の流れは良い物も持って行ってしまうんですね。
WELLさん
2011年09月03日 00時13分
じゃあ、第一しんみせは八百屋の脇にあったやつなのかな?そこから移転したってこと?一時期両方やっていた気がするけど。
keaneさん
2011年08月26日 16時26分
基本はあくまで親の躾に尽きると思う。あまりにも本来の親の役目を果たせてない大人が多すぎる。ライオン堂さんがあったかい子供の社交場に戻って欲しい。