宮前商店街って昔は栄えてたの?
ココがキニナル!
京急線神奈川駅に「宮前商店街」という商店街があるんですが、商店が5店舗くらいしかありませんでした。昔は栄えていたんでしょうか?(はまろうさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
戦後間もない頃はお店も約38店舗あり、栄えていました。今も祭りの時期だけは、普段の姿からは想像もつかないほど盛り上がります!
ライター:立原 麻里
知らなければ素通りしてしまいそう…
京急線神奈川駅は、神奈川区青木町に位置する。
前後を国道が走っているため車の往来は激しいが、駅自体は小規模で、なんだか寂しげである。
今回の調査対象である「宮前商店街」は、この神奈川駅を出てすぐのところにある。
なのに、見落としそうなくらいひっそりとしている。理由はすぐにわかった。
“商店”と呼べる店舗の数が異常に少ないのだ。
駅舎は清水の舞台をモデルにしたとか
神奈川駅前にある「宮前商店街」は、昭和25年に発足。江戸時代、宿場として栄えた神奈川区の中では旧東海道にあたる部分だ。史跡や寺社などをめぐる「神奈川宿歴史の道」になっているだけあり、実に歴史ある商店街なのだが……。
宮前商店街と書かれた古びたアーチが
活気はなく、人通りもほとんどない
果たしてこの商店街がにぎわっていた時代はあったのだろうか。
通り中ほどにある手芸問屋「小西商店」のご主人とその奥さんに聞いた。
これでも営業中
「戦後間もないころは店舗も38軒くらいあってにぎやかだったのよ。今は物販店が6軒、残りは飲食店がちらほら。このあたりは地主さんが多くて、その人たちが亡くなると相続税がかからないようにって、みんな店を売り払ってマンションを建てちゃうのよ。」と奥さん。
ここらでは、卸先である小売店がこぞって店をたたんでしまい、小西商店のような問屋にも影響が出ているようだ。
無口だけどやさしいご主人
「うちで布団を仕立てるとお金はかかるけど、ものがいいから直して使えば長く持つの。でも、今の若い人たちにとっては、安い布団を買って、ダメになったら捨てるというのが経済的でしょ。だから売り上げも年々厳しくなっているわね」
活気のない商店街が祭りの日はすごいことに!! 次のページ≫