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もうひとつの東海道、「古代東海道」ってどこを通っていたの?

ココがキニナル!

古東海道(もしくは古代東海道)というのが瀬谷(もしくは町田市、大和市)にあったらしい。一般的に知られている東海道と何が違うのかきになる!(紀州の哲ちゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

古代東海道は、律令制度の時代の“行政区画としての東海道を通る官道”を指す。一般的に知られる東海道は江戸時代に制定されたもの。

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ライター:橘 アリー

時代によって変化していった古代東海道のルート(つづき)

横浜市内を通っていた古代東海道は、現在は地中に埋まっているため、その名残りを見ることは残念ながらできない。この周辺だけを見ると国道246号に近いルートと考えられるが、同じものではないそうだ。
 


神奈川古代交通網復元図(「神奈川の古代道 付図」藤沢市生涯学習部郷土歴史課より)
<クリックで拡大>




現代の東海道との違い

「東海道」は、鎌倉時代に入っても前述の「古代東海道」とおおむね同様のルートが採られていたとされているが、時代のニーズに合わせてそのルートを刻々と変更していったとも考えられており、1590(天正18)年に徳川家康が江戸に入城した際は、図1中の「中原街道」に沿ったルートが「東海道」と理解されていたようだ。
 


【再掲】図1:古代神奈川の駅路(
神奈川東海道ルネッサンス推進協議会のホームページより)
<クリックして拡大>


そして、「現在の東海道」とされているのが、冒頭でも簡単に触れた、江戸時代に誕生した「東海道」である。豊臣秀吉の没後、1601(慶長6)年に家康が進めた「五街道整備」によって誕生した。

明治以降も、関東地方と近畿地方を結ぶ重要な道路として東海道は位置づけられ、その機能は「国道1号」「国道15号」が受け継いでいる。

つまり、一般的に知られている「現代の東海道」とは、「江戸時代に制定された五街道のうちの一つとしての東海道」のことを指し、一方「古代東海道」とは、「律令制度の時代に“行政区画としての東海道”を通る官道としての東海道」のことを指す、ということになる。


オレンジのルートが「古代東海道(平安時代中期以降)」、
緑のルートが一般的に知られる「現代の東海道」


古代東海道のルートは時代とともに変化し、キニナル投稿にあったエリアを通るのは、平安時代中期以降、長らく使われたルートであると推測できるわけだ。



取材を終えて

一番古い古代東海道は横須賀の走水から海を渡るルートであった。

この道は、「古事記」や「日本書記」に記されている、ヤマトタケル東征の道である。走水には走水神社があって、そこにはヤマトタケルと、荒れた海を鎮めるため入水した妻・弟橘姫(オトタジバナヒメ)が祀られている。
 


走水神社


走水神社の上からは、古代東海道のルートである上総国の方向を眺めることができる。
心地良い潮風に吹かれながら、遥か遠い古代の東海道に思いをはせてみてはいかがだろうか。
 


走水神社の上から見える房総方面の様子



―終わり―

 

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  • 律令国家になる以前の相模地域には ①酒匂川沿いの磯長国,②相模川沿いの相武国、③鎌倉別 の3つの小国が存在し、律令国家になる時点で この3小国が合併して相模国となった。今回のハマレポでは相模国の国府が足柄下から大住へ移ったとされているが、足柄下は磯長小国の中心地で相模国の国府にはなっていない。今定説になっているのは大住(平塚市四ノ宮付近)に国府があり、その後余綾(今の大磯国府)に移ったとされている。ヤマトタケル時代(3~4世紀)は足柄峠から伊勢原を通って 浜田へが初期ルート。つぎに足柄峠から小総(国府津=国府の港)経由に代わったと考えます。また現在の国道1号線と江戸時代の東海道もルートが少し異なります。

  • 一度でいいから東海道五十三次の旅に行きたいです。ためになりましたありがとうございました。

  • こういうレポート好きだなぁ。現代では国道246号の旧道がキニナったりしますが・・。ん?という事は千葉さんは今度はこのルートをママチャリで走破するわけですね。

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