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横浜市営地下鉄関内駅に2番線と4番線しかないのはなぜ?

ココがキニナル!

横浜市営地下鉄関内駅は上りが地下3階、下りが地下2階の二層構造で、1番線と3番線がありません。ホームが横にならべられない理由は?使われていない謎のホームは何?(ねこぼくさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

開通当初関内~山下町方面へ延伸計画を見込み「三層島式ホーム形式」を採用、計4つのホームを作ったが計画の廃止により不要な1番線と3番線が残った

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ライター:三浜 詩央

今も残る、3号線延伸計画の名残

1号線・3号線の開通を見込んで1976(昭和51)年に開業した地下鉄関内駅。以上のような経緯から、当初の
「三層島式ホーム」が、片側しか使用しない上り線と下り線の二層構造のホームとなった。
 


開業当時の2番線ホーム。上永谷方面を向いて撮影
 

当時は全幅10メートルあった地下1階のコンコース(現在は通路と事務室を設置)
 

市庁舎側改札口の様子


現在、1番線は改良工事を経て2番線ホームの一部となっている。しかしながら、ホームのなかほどまでは潰した1番線の名残である出っ張りが残っており、かつてのホームの様子を想像することはできる。鍵が掛かっているが、駅ホームの工事の際にトロッコ置き場などとして使用されることもあるそうだ。

また、湘南台方面へ向かう電車の最後尾に乗り、桜木町駅を出発してからバックライトに照らされた線路をずっと凝視していると、関内駅到着間際の急カーブあたりで右側に分岐するもうひとつの線路、かつての1番線の線路を一瞬だけ見ることができる。

現在工事中の3番線については、関内駅長のご厚意で特別に中に入らせていただくことができた。
 


横浜市営地下鉄関内駅長の古川さん
 

内壁を工事中の3番線の様子
 

桜木町方面を向き、よく目を凝らすと・・・
 

謎の分岐があるが・・・


この分岐の右側に広がるのは、関内駅~桜木町間にシールドトンネルを建設するために設けた立杭の跡地で、幻の山下町へと続く線路の跡地ではない、とのこと。
当初使用される予定であったうち、現存する線路は、3番線から分岐の左側に続くあざみ野方面行きの線路(4番線)へ合流するまでの短い区間だけだそうだ。
 


2011(平成23)年、山下町方向に向かって撮影された3番線(資料提供:横浜市交通局)


3番線の工事前は、ほぼ毎日1本回送電車が止まっていたという。22時台に回送電車が到着し、朝になるとあざみ野方面の電車として出発する。到着時には「3番線に電車が入ります」といったアナウンスも流れるそうだ。
工事中の現在、回送電車は「はま旅74回」にも登場した上永谷車両基地に停められている。

ちなみに、なぜ現在の2・4番線を「1・2番線」と改めなかったのかについては、一度つけた名称を変更することはほかの駅でもあまり例がなく、関内駅の場合は、1番線と3番線にも線路は残っているため、とのことだった。



取材を終えて



不思議なつくりの地下鉄関内駅。ホームにいた乗客の方10人に「2番線と4番線しかないが疑問に思わないか」と尋ねてみると、全員が「気にしていなかった」との答えだった。

最近では横浜市内の新駅開発の情報も多く、大いにキニナルところだが、現存する駅の歴史も非常に興味深いと感じた今回の取材だった。


―終わり―
 

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  • 関内駅の1・3番線の有効活用案として、「急行運転の待避駅にする」というのがありましたが、山下方面にある程度掘り進めてあって、無理だったと聞いたことがあります。

  • 当時はすぐにでも開通しそうな空気だったような気がします。本牧方面に伸びていればマイカルも生き残ったのかも。

  • 30歳頃までは伊勢佐木町に住んでいたので市営地下鉄4路線の計画や関内駅の謎は全て知っていました。でも計画通りに4路線共に市営地下鉄として建設・開通していたら、市内の利便性や発展は今よりももっと向上していたと思われ大変残念に感じています(赤字増大の問題もありますが)。本牧地区は当然の事ながら4路線の開通があれば郊外を除いて市内が相互に結ばれて均一に更なる発展を遂げていた筈。結局は計画や建設が進んでいるのは既存路線同様に東京方面との直結・連絡ばかり。少なくとも廃止となった地下鉄3号線の山下町・本牧方面と競合にて建設されたみなとみらい線も当初計画通りにJR横浜線との接続であれば、横浜線は全便横浜駅へ乗り入れするだろうし、地下鉄3号線とは違った北部地域と市心部の往来も盛んになっていた筈。いつになっても東京直結志向では、東京流出ばかりで横浜独自の発展は期待薄ですよ。横浜都民では市の発展も黄信号だし。

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