徒歩0分でバスに乗れる? 横浜市営バスの営業所に併設されている団地の正体は?
ココがキニナル!
大抵の横浜市営バスの車庫に併設されている団地のような物は、団地?市営バスの事務所?団地なら交通アクセス良いなぁと思い、気になります。(あっきー だいさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
10ヶ所ある市営バス営業所のうち、6ヶ所に市営住宅が併設。ほかには市電保存館やスポーツセンターといった施設が併設されている営業所もある。
ライター:篠田 康弘
子どものころ、家の目の前が駅やバス停だったらいいなといつも思っていた。家の前にあれば時間ギリギリまで寝ていられるし、雨が降っても濡れずに乗ることができる。そのせいか、目の前に駅やバス停がある家を見ると、今でも足を止めて見てしまう。
そんな住宅が、横浜市内の身近な場所にあった。団地らしきものが併設されている市営バスの営業所が、市内に何ヶ所か存在するのだ。
あの建物は団地だろうか?
ここに住めたら便利だろうな。路線もたくさんあるだろうからいろんなところに行けるな。
それとも別の用途で使われているのだろうか? ちょっと調べてみよう。
市営バス営業所の団地の正体
筆者は取材を開始する前に、結論についての仮説を立てる。やみくもに動いても結果が得られないことが多いので、仮説を元に行動しながら現実に合わせて修正を加え、結論としてまとめていく手順を取っていくのだ。今回立てた仮説は「団地は横浜市が用意した市営バス関係者向けの官舎」だった。
地方自治体が公務員のために用意した住宅が官舎、民間企業が社員のために用意した住宅が社宅である。今回の仮説を元に考えれば、民間バス会社の営業所に社宅が併設されている可能性もあるということになる。
だが横浜市内で路線バスを運営している主な民間バス会社(東急、京急、相鉄、神奈中、江ノ電)の営業所に同様の事例がないか調査したところ、どの会社の営業所にも団地が併設されている例は確認できなかった。
民間バス会社の営業所の例(写真は横浜京急バス株式会社杉田営業所)
どうやらこのような団地があるのは市営バスだけのようだ。一体誰が住んでいるのだろう。私の仮説が合っているかを確認するために、筆者は団地らしきものが併設されている鶴見区生麦の鶴見営業所へと向かった。
市営バス鶴見営業所
立派な団地が併設されている
団地内にある事務所に向かい、窓口にいた職員の方に団地について伺ったところ「あれは市営住宅です」という回答があった。私が今回立てた仮説は、この瞬間にすべて崩れ去った。
団地は市営住宅だった
職員の方により詳しい話を伺おうとしたのだが「団地について詳しいことは分からないので、市役所の方に聞いてほしい」ということであった。