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バリエーション多彩! 横浜にある七福神を完全網羅! vol.3

ココがキニナル!

この間野毛の成田山で七福神を見かけました。横浜市に七福神はいくつあるのでしょうか。気になります(tokuさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜にある七福神は全部で9つ! 各エリアや寺社ごとに、個性豊かな七福神めぐり第3回は瀬谷・金沢・浜編!

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ライター:一藁 雅之

今はなき? 浜七福神



浜七福神とされる寺社を調査してみるものの、どこのお寺も「昔はそう呼ばれていたらしいけど、詳しいことは分からない・・・」とのこと。

そんな中「確かに昭和初期ごろまでは『浜七福神』として祀っていたけれど、戦争で焼けてしまってからやめてしまった」と、横浜市西区にある大聖院(だいしょういん)の方がお話してくれた。

浜七福神は、大聖院のほか、金龍院(きんりゅういん:金沢区)、瀬戸神社(金沢区)、東漸寺(とうぜんじ:磯子区)、弘明寺(ぐみょうじ:南区)、松蔭寺(しょういんじ:鶴見区)、東福寺(とうふくじ:鶴見区)の7つ。
 


これが浜七福神の全体マップ
 

南から金沢、磯子、南、西、鶴見と5つの区にわたって展開されている。中でも金沢の瀬戸神社、鶴見の松蔭寺と東福寺はそれぞれそのエリアの七福神にもカウントされている。
 


東福寺


ということで、過去に存在したという「浜七福神」。まずは金龍院から見に行こう。
 


金沢区瀬戸10-12。金沢八景駅から徒歩約5分
 

 

味わい深い木彫の恵比寿様
 

金龍院の住職によると、かつては金沢八景(金沢にある八つの景勝地)に富士山を加えた九ヶ所を眺望できてにぎわいを見せていたという。また、木造方崖元圭坐像(もくぞうほうがいけんけいざぞう)は、県の有形文化財に指定されている。

次は磯子に飛んで、東漸寺の寿老人だ。
 


磯子区杉田1-9-1。新杉田駅、杉田駅から徒歩約4分
 

残念ながら非公開
 

国の重要文化財である梵鐘「永仁の鐘」、県の重要文化財として日本最古に属する仏殿(釈迦堂)や五輪塔、木造薬師如来坐像などが所蔵されている。

続いて、横浜最古の寺院ともいわれる弘明寺には大黒天がいる。アクセスは京急本線弘明寺駅から徒歩約3分、横浜市営地下鉄弘明寺駅から徒歩約5分。
 


住所は南区弘明寺町267
 

こちらも残念ながら非公開
 

737(天平9)年創建という長い歴史と、秘仏ではあるが国や重要文化財に指定されているものが多数あるお寺だ。

最後は「浜七福神」についてお話ししてくれた大聖院。
 


西区元久保町5-20
 

保土ケ谷駅からだと徒歩約12分
 

ここには福禄寿が祀られていたとのこと。しかし、前述のように戦争で焼けてしまったため確かな資料や情報が残っていないのだという。元々は野毛にあったが、戦災によってお堂が焼失。1953(昭和28)年に現在の久保山に移転してきたらしい。



取材を終えて



同じ七福神めぐりでも、その地の歴史や地域性を楽しめることが分かってもらえただろう。さらに、仏像を見る機会も増えるので、寺社仏閣の知識も持っておくとさらに奥深くなっていくに違いない。ご祈願にも観光にも歴史探索にも、人それぞれの目的でめぐってみてほしい。

次回はいよいよ最終回! 磯子・戸塚エリア!


―続く―
 

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