本日オープン戦! 本州を飛び出し横浜DeNAベイスターズ「宜野湾(沖縄県)春季キャンプ」の様子をレポート!
ココがキニナル!
横浜DeNAベイスターズの宜野湾春季キャンプの様子は?中畑監督の今シーズンの意気込みもキニナル。(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
レギュラー争いを感じさせる緊張感のある練習が行われていた。「開幕投手は久保投手、最低でもクライマックス進出」と中畑監督は前向き。
ライター:山口 愛愛
選手と身近に触れ合える、キャンプの醍醐味
このように沖縄キャンプでは丸々1日、選手の練習を鑑賞でき、シーズンが始まる前に選手の調子をチェックできるのも楽しみの1つだ。中でも、選手とファンの距離が近いことがキャンプの醍醐味だろう。
練習後などには、サインや写真撮影の対応をしてもらえることが多く、交流の場になっている。球場に足を運んでいるファンに、キャンプの楽しみ方と今シーズンに向けた期待の声を聞いてみた。
・ほかのキャンプ地もまわったけど、こんなに選手との距離が近いのは珍しい。選手の対応もすばらしいと思う。今シーズンこそ、クライマックスへ!
・選手と同じホテルに泊まっているので、選手が身近にいてウキウキする。試合とは違う選手の一面が見られるのが楽しい。たくさん人がいたのに全員にサインをしてくれた番長(三浦投手)と新人の山崎投手に10勝以上してもらいたい。
「山下大祐(だいすけ)」さんファミリー「2軍監督の1文字違いなんです」と笑顔
・選手と接することができる明るい雰囲気が良い。肩も良く俊足の赤堀選手に期待しています。ファンへの対応もとてもやさしいので伸びると思います。
・東野投手や岡島投手、エレラ投手がどこまでやってくれるかコンディションに注目して来ました。キャンプは新しい選手を近くで観られるのがいいですね。補強もできているので、クライマックスに行けるはず。
「赤堀大智応援会」のみなさん「中畑監督にもサインもらいました!」
・練習中のコーチと選手の会話まで聞こえるし、有名人や解説者が視察に来るので、インタビューを聞いていると奥の深い見方ができる。筒香選手や石川選手などの生え抜きの地元選手にがんばってもらいたい。
・沖縄での試合が少ないのでキャンプはいつも楽しみ。サインをもらった選手が活躍すると嬉しい。優勝してほしい! いつか横浜スタジアムにも行ってみたいと思うようになりました。(宜野湾市在住の方)
練習後にサインをする井納投手
この人の山は・・・
ファンに囲まれる中畑監督も丁寧にサイン
そのほかにも見所が。現地でしか買えない沖縄キャンプ限定グッズも楽しみのひとつ。
1つずつ絵柄の異なる沖縄限定キャップ(3000円)も大人気
球場の最上階からの外の景色
球場は海の真横!
普段の環境とは違う、沖縄キャンプの魅力が詰っている。選手の思いもそれぞれなら、ファンの思いもそれぞれだった。しかし、優勝に向け、今シーズンに賭ける気持ちは同じだろう。
指揮官はこの沖縄キャンプでどんな手応えを感じているのか。練習後、中畑監督のまわりには多くの報道陣が集り、カコミ取材が行われた。筆者も輪に加わり、キャンプでの練習の成果や、開幕に向けての意気込みを聞かせていただいた。
6位(3年前)、5位(一昨年)、5位(昨年)の成績から4年目を迎える中畑監督
「実戦に近づき、守備の連携の意識を高めてきた。まだ課題はあるが、いろんなプレイが起きても戸惑わない準備ができたので、サインプレイはオープン戦の実戦の中で試していきたい」と守備を総括。
バッティングで注目を集める筒香選手について聞いてみると「フリーバッティングでは、難しいボールも手を出し、打てないゾーンでも打ち返すという積極性が見えた点もよかった。実戦に向け、気持ちが入ってきたね」と中畑監督。
「選手みんながアピールしたい気持ちが強い。オープン戦の戦闘モード中でどう結果を出せるかが大事。良いピッチャーと当たるときに、若い選手がどう反応できるのかというのも判断基準」と、筒香選手だけでなく、キャンプでのアピールをどうオープン戦で生かすかをしっかりと見極めるようだ。
「俺ががんばるんじゃなくて、がんばるのは選手(笑)」
久保投手のプルペンを見た上で、キニナル開幕投手についても伺う。
「ブルペンで、あれだけの球数を投げきっても微動だにしないコントロールと精度には、説得力があった。開幕投手は去年のシーズンが終わったときから久保に決めていたからね(笑)。ここまで準備してくれて『俺しかいない』という自覚を感じたね」と太鼓判を押す。
「まだ開幕までに時間はあるが、オープン戦といえども、分の悪い苦手チームからの勝ち試合を作って雰囲気を変えたいというのはある。去年、阪神にやられているから苦手意識を払拭しないといけないけど、シーズンが始まったら、意識するのはやっぱりジャイアンツだね。ジャイアンツに勝ち越すことができれば、少なくともクライマックスには行ける戦力であると思う。上を目指して、やるだけです」と力強い言葉をもらった。
ファンの声にもあったように、補強選手と新人の即戦力、生え抜き選手の活躍など、それぞれに期待が持てそうだ。キャンプの競争の中で培われた力を存分に発揮してほしい。
取材を終えて
横浜を離れ、暖かい地での1ヶ月間のキャンプは、過酷な練習ながらも期待が入り混じり、選手にとっても、ファンにとっても特別な空間だと感じる。沖縄の明るい気候や独特な食事や文化に触れながら、開幕前にひと足先に野球を楽しんでみてはいかがだろうか。
キャンプの練習を眺めながら、以前に三浦投手が「クライマックスを狙っていたら4位、5位で終わる。本気で優勝を狙って敗れたものがクライマックスに行ける権利がある」と語っていたことを思い出した。キャンプの成果を出し、今年こそ優勝を目指してほしい。
―終わり―