常連さんが行き交う温かい街。はま旅Vol.21「三ツ境編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第21回は、昔ながらのお店が並ぶ商店街と歴史的建造物に出会える三ツ境駅。
ライター:田中 大輔
そろそろお腹も空いたので
長屋門公園を後にして、再び駅の方へ戻る。日は傾いてきたが、まだまだ暑い。
歩いてお腹も空いてきたので、駅前商店街に戻って、泉屋酒店の常連さんに教えてもらったそば屋「角よし」さんへ。
元々は角にあったから「角よし」という屋号になったそうだ
創業50年というこのお店。ご主人の川口哲さんと奥さんがお店をやっている。
元々は川口さんのお母さんが開いたお店で、当時は隣の店舗(携帯屋)までが敷地だったそうだ。
川口さんが継いでから30年。まだまだ現役のおふたり
奥さんにオススメを聞くと「冷やし山菜うどん(650円)」ということなので、早速注文。
夏季限定の冷やし山菜うどん。震災の影響で小麦の値段も上がっていて大変らしい
コシのあるうどんで食べ応えもあるし、暑くて食欲がなくてもツルツル食べられるうまいうどんだった。
やはりこの商店街もお客さんが減っていて、経営は楽ではないそうだ。それでも57歳の川口さんは、65歳までは続ける、と意気軒昂なのがなんだかうれしかった。
お店を出たのが6時過ぎ。こんなところかな、とも思ったのだが、やはり最後にアソコに行きたい。
再びあのお店へ
というわけで、最初に取材させてもらった泉屋酒店を再度訪問。夜は仕事帰りのお父さんたちが常連だ。
「あら、いいところあった?」と笑顔で迎えてくれたお母さん。
「あ、そうだ。今なら、犬が見られるよ!」と続ける。実は、昼間来たときには会えなかったが、このお店には看板犬がいるのだ。
看板犬のワカメ。体毛がクルクル。ゴールデンやラブラドールよりも体は大きい
ワカメちゃんはカーリーコーテッドレトリバーという犬種で、日本には40頭ほどしかいない珍しいワンコ。雑誌に紹介されたり、大阪からワカメちゃんを見にきた人もいるほどの人気者だ。
ワカメちゃんにも会えたし、満足気分で店内に戻り、疲れを忘れられる魔法の飲み物を注文。
一日の疲れが吹き飛ぶ瞬間。ビール(中瓶)は340円
隣にいた某名門野球部出身という若い常連さんと野球談議に花を咲かせる、楽しい夏の夕べ。
このお店は知らない人ともすぐ友達になれる雰囲気が漂っている。
旅を終えて
思えば、今日出会った人たちは、突然の取材にも関わらず、みんな温かく接してくれた。
特に商店街のみなさんはサービスも良く、こういうお店がすたれていってしまうのは寂しいなと思わせてくれた。
確かに大手スーパーやチェーン店も便利だが、たまにはこういうお店に入るのもオツなもんだ、と思わせてくれる旅だった。
■今回のはま旅「三ツ境駅」周辺
・「泉屋酒店」 横浜市瀬谷区三ツ境8−7
・「角よし」 横浜市瀬谷区三ツ境8−3
・「ことぶきショッピングセンター」 横浜市瀬谷区三ツ境21−4
・「長屋門公園」 横浜市瀬谷区阿久和東1-17
―終わり―
スクラッチマンさん
2015年11月05日 00時06分
三ツ境と言えばやっぱりさくら湯でしょう!
iwieidaさん
2013年05月06日 22時24分
三ツ境ならば、まるじゃ を取り上げてほしかったです。次回に期待しています。
紀洲の哲ちゃんさん
2011年09月26日 14時39分
いやぁ、三ツ境といえばやっぱり泉屋酒店ですよね!