中世の名残を求めて、鎌倉街道を踏破 ー中の道を離れて弘明寺道を歩く 後編ー
ココがキニナル!
鎌倉街道、大山街道などの街道を踏破してください。(jckさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
南高校先で路地へと入るともっぱら閑静な住宅街をゆく弘明寺道は、道の曲がりやかつての難所「餅井坂」、別所川に架かっていた橋の跡など名残あり
ライター:永田 ミナミ
思い出の急坂たちと思いがけず再会する
さてその先は戸建ての割合が増えるも相変わらず住宅地のなかを縫う弘明寺道
この分岐は右へ
そしてこの左側に吸い込まれそうな坂道交差点を直進し、道なりに右へとカーブ
すると、ふと視界の左手に飛び込んできたこの風景が記憶を強く刺激したのである
地図でいうと、このあたりからこう眺めた坂道に覚えあり
記憶を刺激する風景の正否を確かめるべく少し坂を下ってみるとおお、このカーブ
ということはあの木々の向こうに、と思ったところにやはり階段があった
そう、ここはかつて「帰ってきた、横浜でいちばん急な坂はどこ? 2013・後編」で、「南区別所3-13の坂…7°(12.3%)」として紹介した坂である。
クランクを2回繰り返す「S字」というよりはデジタル数字の「5」に近い坂で傾斜を抑えていて斜度が伸びず残念だったが、この階段がそのまま坂だったら息を飲む急坂というか崖だなと思った坂なのであった。急坂への期待はいつでも暮らしやすさとは反比例する。
あのときは急坂のことしか考えていなかったが、4年という時間を経て「弘明寺道」を歩いていて再会ができるとは、と胸いっぱいになりながら、ということはあの坂も近いんじゃないかと思い歩きはじめるとやはりあった。
それはここ「最戸二丁目公園」のちょうど向かいにあたり
右手には「別所三丁目公園」がある坂である
こうして道をはさんで「別所」と「最戸」を冠した公園が向かい合うということは、つまりここが町の境界線ということであり「旧街道は町境を通りがち」という原則にあてはまる。
それはそれとして、以前は見かけなかったあの看板は何だろう。と近づいてみると「私道/進入禁止/駐停車禁止/町内会」とある。
以前この坂を下った先は歩行者しか通れない細道になって住宅の間を抜けていたから、進入禁止は無論のことであるが、坂の途中にちょっと停めちゃえということも良くない考えである。そして以前は私道とは知らず歩いてしまってすみませんでした。
19°のエキサイティング急坂の思い出は胸にしまっておきます(2014年撮影)