横浜市内の貨物駅を徹底調査!【前編】
ココがキニナル!
横浜に現存する「貨物駅」が気になる。安善、横浜羽沢、東高島、根岸、横浜本牧、本牧埠頭。普段は見たり乗ったりできません。どんな貨物が取り扱われ、どんな機関車や貨車が走っている?(横濱マリーさん)
はまれぽ調査結果!
前編は、一般人でも見られる外側をまわった様子を全6駅分お届け。後編では、うち1駅を内部から取材し、取扱貨物なども調査する。
ライター:紀あさ
5. JR鶴見線沿い、安善駅
横浜駅でJRに乗り、鶴見駅へ。
午後1時にJR鶴見駅着
次は鶴見線沿いの安善駅に向かうが、ここで作戦タイム。
もし安善駅に予定の貨物が来るならすぐ向かいたいが、運休なら、鶴見駅でランチ休憩がとりたい。
ダイヤ上にあるのに運行しない時がある、そんな貨物の特性に対して、貨物ファンがよく確認する、機関車の運用や貨物列車の時刻が調べられる総合サイトがあるそうだ。
調べると「14:13」発予定便は「設定なし」とあり、運休のよう。お昼にしよう!
駅ビルの上階で、窓側トレインビューな座席を選んでお昼ご飯。
京急線がよく見える
一枚、パシャリと(※)
鶴見駅から安善駅にはJR鶴見線またはバスで移動。
バス停に到着。駅はすぐそば
踏切から旅客ホームと貨物列車が見える
根岸駅と同じく、JR東日本の駅であり、JR貨物の駅でもある。
ここでも石油タンクを扱う(※)
ここからは東京都の拝島駅へ、横田米軍基地向けの燃料を輸送する専用貨物列車、通称「米タン」が走る。拝島駅は専用線で基地へと繋がっている。
安善駅から南へと線路沿いを歩く
その先に、かつては浜安善駅があったが、1986(昭和61)年に廃止。さらにさかのぼると、1926(大正15)年に開業したときは、浜安善駅は石油駅という駅名だったそうだ。
安善-浜安善間の線路は、安善駅の構内側線として残る(GoogleMapに筆者書き込み)
川を渡りその先へ
石油会社や物流会社が立ち並ぶ(左写真は※)
しばらく行くと・・・
線路が道路に飛び出した。え!?
これは引き込み線と呼ばれる専用線だ。その先は在日米軍鶴見貯油施設と繋がっており、撮影角度には注意とのことで、施設側を背にして撮影した。
1駅ごとに初めて目にするものが飛び出す、貨物駅探訪はびっくり箱のようだ。
6. ついにファイナル、東高島
安善駅から、今度はJRに乗って、JR鶴見駅を経由し、JR東神奈川駅下車。
東神奈川駅から東高島駅まで徒歩約10分(GoogleMapより)
貨物の線路に辿りつく手前に、川に突き出した部分がある
近寄ってみると、川に突き出している部分はかつての線路だった
東高島駅はその向かい側にある
この駅は信号業務のみの駅で、貨物の取り扱いはない。営業運転ではなくJR東日本の工事のための「工臨(こうりん)」と呼ばれる臨時列車の取扱駅だそうだ。
踏切から駅への見通しがいい
遮断機が下りた。貨物列車の踏切通過を動画で撮ろう!
なんで~!?
これは「過走防護(かそうぼうご)」といい、停止予定で踏切手前に向かってきた列車が、もし停止できず踏切の方まで来てしまった時のための防護策として遮断機を降ろすのだそうだ。
最後の駅でも、また初体験。改めて、貨物、すごい。
水際を貨物が行く、今井さんのラストショット(※)
一日まるごと貨物駅満喫、どうもありがとうございました!
感謝をこめて
取材を終えて
出発前に貨物のどこが面白いのかを今井さんに尋ねたら「貨物は奥が深いんですよね」と言われたが、奥深さの一端を存分に味わった日だった。
知らない世界が一日でこんなに!
外から6駅を巡ったが、中からの取材ができないかとJR貨物に尋ねたところ、1駅だけだが、許可が出た。
後編では、横浜最大の貨物駅、横浜羽沢駅の中に潜入します。乞うご期待!
―終わり―
kazuhiroさん
2017年10月30日 16時50分
いまはなくなってしまったのでしょうか 新川崎操車場も気になりますね、貨車ばっかりでしたが
kazuhiroさん
2017年10月30日 16時39分
本牧も根岸もびっくりです。貨車走っているのに出逢っているのにただ見ていただけ お恥ずかしい限りです
I.F.ASKAさん
2017年10月27日 19時58分
"知らない世界が一日でこんなに!"のところの画像は駅名標や行先案内に使ってるフォント?