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4月28日グランドオープン!世界最高峰のプラネタリウムを備えた「かわさき宙と緑の科学館」はどんな施設!?

ココがキニナル!

4月28日(土)にリニューアルオープンする「かわさき宙と緑の科学館」。話題のプラネタリウムをはじめ、どんな内容の施設なのか気になります。(ビーナスさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

世界最高峰のプラネタリウムは、その場にいるような臨場感と美しさで圧巻!さらに、触れる隕石などもあり、かなりの充実ぶりでした!

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ライター:吉澤 由美子

2012年は天文がアツい! 5月21日と間近に迫った金環日食、6月には太陽の手前を金星が通り抜ける「金星日面通過」も控える中、4月28日(土) 、川崎市生田緑地に世界最高峰のプラネタリウムを備えた『かわさき宙と緑の科学館(そらとみどりのかがくかん)」通称「サイエンスプリン」がオープンする。
 


右手前は研究管理棟、奥がプラネタリウムのある自然学習棟


サイエンスプリンの名前は、印象的な建物のフォルムから公募で名付けられた。
 


まさにプリン! 外周の1Fはカフェ、2Fは自然観察用のテラス


ゴールデンウィークは、大人も子どもも楽しめる「かわさき宙と緑の科学館」に行こうと考えている人が多いはず。

そこで、オープン直前に行われた内覧会にうかがって、話題のプラネタリウム、昼間も星を観測できるアストロテラス、川崎市に残る自然の豊かさを実感できる展示など、施設の内容を緊急レポート!



現実を超えたリアル 息をのむ美しい星空



ニュースにもたびたび取り上げられているかわさき宙と緑の科学館のプラネタリウム。やっぱりここが一番キニナル! ということで、まずはそのレポートからスタート。
 


かわさき宙と緑の科学館リーフレット


ここのプラネタリウムは、世界最高峰の投影機であるMEGASTARの最新機種、「MEGASTAR-ⅢFUSION(メガスター・スリー・フュージョン)」を使用。
 


MEGASTAR-ⅢFUSION


この科学館のために開発された次世代仕様で、色や明るさといった星々の差が精密に再現され、美しさだけでなく、リアルで自然な星空を映し出す。

精緻な星空を映す光学式プラネタリウムに、自然や街の風景を再現するデジタルプラネタリウムの技術が融合した、まったく新しいスタイルのプログラムだ。

設計したのは、プラネタリウム・クリエーターの大平貴之さん。川崎市に生まれ育ち、幼い頃からこの科学館(当時は川崎市青少年科学館)のプラネタリウムに何度も通っていた。
 


大平貴之さんにとって、少年の頃に通ったこの科学館が原点


大平さんは、学生時代からプラネタリウムの自作をはじめ、1998年にそれまでの100倍以上となる150万個の星を映し出す「MEGASTAR(メガスター)」を発表。それからも投影星数を増やしていき、この「MEGASTAR-ⅢFUSION」では1億個を越える星を映し出すことを可能にした。

かわさき宙と緑の科学館にあるプラネタリウムは、18mのドーム、中心の「MEGASTAR-ⅢFUSION」を同心円に囲む202の座席、壁にはプロジェクターがいくつも配されスクリーンの下部にリアルな風景を添えるという構成。
 


ドームに近い壁上部にプロジェクターが設置されている


リアルな風景のひとつに小学校の校庭がある。校舎や体育館、フェンスがスクリーン下部の外周ぐるりに映し出され、頭上には星々。まるで自分が夜中の校庭で夜空を見上げているような気持ちになる。

ここでは、川崎市にある113校の小学校、そのすべての校庭を再現できる。川崎市の小学校は、ここを利用した授業が組み込まれており、その際には自分たちの通う学校の校庭が再現されたプログラムが提供される。
子どもたちにとって、その授業は記憶に残る大事な思い出になりそうだ。

内覧会では、月や木星が間近に迫ってくる迫力の惑星グランドツアー、ハワイの「すばる天文台」から見た圧倒的な星空、そして飛行機で南極まで飛行しながら夜空を眺めるツアーなどのプログラムを体験。
 


解説の國司真(くにしまこと)さん。5月は金環日食中心のプログラムになるそう


星屑が一面に散りばめられた夜空の息をのむような美しさ。矛盾した言い方だけれど、「現実を超えるリアル」がそこにあった。