横浜駅きた西口の喫煙所。人通りが多いこの場所に、なぜ設置されたのか?
ココがキニナル!
横浜駅きた西口の喫煙所。道幅が狭いところにあり、前を通るだけでタバコの煙がたかり、せき込みながら通過する人もいます。市は何を考えてこの場所を喫煙場所にしたの?(hamaさん、なーへーさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
指定場所以外の喫煙防止や吸い殻などの拡散を防ぐため、人通りの多い場所に設置された。以前は少し奥にあったが、工事により現在の場所へ移設。
ライター:河野 哲弥
喫煙禁止地区にある喫煙所?
今回の調査に先立ち、「はまれぽ」では、横浜駅西口にある室内型の喫煙所、「ハマ・マナステーション」のレポートをしたことがあった。
室外でたばこを吸っている人もいる、「ハマ・マナステーション」の様子
詳しくはその時の記事をご覧頂きたいが、たばこを吸わない人からすると、「室内型の施設があるのに外で吸うのは論外、マナーが悪い」という意見が多かったように思える。簡単に図式化すると、以下のケースにまとめられるだろうか。
[図-1] 室内喫煙所でマナーが守られた状態
[図-2] 室内喫煙所でマナーが守られない状態
[図-3] 屋外喫煙所のケースは、どう判断すべきか
今回の投稿は、この[図-3]のケースに該当する。一見、[図-2]と同じような構造となる横浜駅きた西口の喫煙所だが、まずは、現状を確認するところからはじめてみた。
タバコの煙の水かけ論
現地に向かったのは、ゴールデンウィーク期間中の平日。いつもよりは人通りが少ないのだろうが、それでも横浜駅きた西口の喫煙所には、何人かの愛煙家の姿が確認できた。
このときは、最大で20人ぐらいの利用者が白煙をたなびかせていた
横浜駅きた西口から出て、すぐそばの立地にある
まずは、喫煙所の利用者に、「歩行者から迷惑だという声があがっているようですが…」という趣旨の質問を投げかけてみた。
すると、
「迷惑なのは分かっている、なので、なるだけ川の方(歩道と反対側)に向いてたばこを吸っている」
「市が認めた喫煙所なので、正しい使い方をしている。クレームがあるなら、喫煙所を作った市へすべきではないのか」
「マナー違反はしていない。電車内で飲食をしたり、音楽を聴いたり化粧直しをする人の方がどうかと思う」
などの声。
一方、すぐ横を通る非喫煙者に聞いてみると、
「確かに不快感はある。変な酸っぱい臭いが鼻につくときがある」
「嫌だと思うなら別の道を行けばいいだけ。自分はあまり気にならない」
「なるべく早足で素通りするようにしている。禁煙地域(喫煙禁止地区)なのに、なぜ喫煙場所があるのか理解できない」
などの意見があった。
喫煙所から漏れ出る煙は、たばこを吸わない人にとっては不快感をもたらすもの。しかし吸う人にとってみると、市に公認された行為だと考えているところに、この問題の複雑さがありそうだ。
では、当の市は、こうした現状についてどう考えているのだろう。そこで、担当部署を訪ねてみた。