都橋商店街の「説教バー」なる店は、どんなところ?
ココがキニナル!
あの都橋商店街に「説教バー」なるものがあると聞きましたが、どんなところなんでしょうか?編集部の人が説教されに行って確かめてみてください。(けるぼさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
辛口ママがズバッとダメ出しをし、悩みごとにも答えてくれる小さなスナック。多少、口は悪いが本音トークに、編集長・吉田も説教後はスッキリ。
ライター:山口 愛愛
「言葉使いに気をつけろ!」とダメ出しからスタート
軒を連ねた昭和の屋台が長屋に収まり、大岡川沿いに独特な姿を残す都橋商店街。いまや野毛の名物ともいえよう。古き良き時代の風情を残した赤ちょうちんやネオンに誘われ、今宵も昔を懐かしむようにお客が吸い込まれていく。
そんな都橋商店街の中に説教バーなるものがあるという。現地周辺で聞き込みをしてみると「説教バー」というコンセプトではないが、おそらく2階の「ibuki」だろうとの声が。
どうやら、テレビ番組に出演したこともあり、芸人に説教した様子に視聴者からの反響があったそうだ。
今回は編集長・吉田が説教を受け、体当たりで突撃。編集部・多田とともに、さぁ野毛へ出発。
いざ、潜入!説教されると聞いて少々不安げな吉田
扉の中は、カウンター5席と2人掛けのテーブルがあるだけの小さな店内。
カウンターの中で青リンゴサワーを飲みながら、「いらっしゃい」と迎えてくれたのはママのせつこさん。
ドレスアップやしっかりとしたお化粧はしておらず、キャップをかぶり一服している姿はなんだか男前だ。
8年来通う常連さんとじっくり話していた
事情を説明すると「うちは“説教バー”としてやっとるわけやないど、勝手にそう呼ぶお客さんもおるな。お世辞言うと、勘違いする奴がおって、本人のためにならんから、本音で話してるだけやねん」とせつこさん。
出身は滋賀県で故郷の伊吹山から「ibuki」と名付けたそうだ。元は、同じ都橋商店街の名物店「ホッピー仙人」の常連で、馴染みの場所に店を出したとのこと。
「まぁ飲んできや」の声で、最初は瓶ビールで乾杯。
せつこさんが「島らっきょう食べるか?」と聞くと、「まじっすか。島らっきょう、僕は好きですね」と吉田。
ここから、せつこさんのお説教が始まった。
「男が好きとか、嫌いを口に出すな。
ちょー、まじ、ヤバイ、の3つはうちの店では禁止やねん。ちょーは超越することからきているのに、そんなに意味なく超を使うな。いちいち、まじ?とかも言うな。ヤバイなんか暴力団の隠語からきてるんやで。言葉使いに気をつけろ。だいたい、ニタニタしすぎやねん」
これには多田と爆笑。いつものように愛想笑いを振りまいていた吉田は「すみません、そんなにニヤケてますかね?」と聞く。
「上司におべっか使う調子いいタイプやろ。笑い方に出てて、気持ち悪いねん。軽いのがすぐわかるわ。権力のある人にはすぐへこへこするやろ」
「その通りでーす。よくわかりましたね!」とやはり軽い吉田。
多田は思い当たる節があるのか、笑いをかみ殺している。
島らっきょうと豚トロをつまみに、酒がすすむ。吉田の相談が始まった。
豚トロなどのツマミは気分次第で日替わり。2皿で500円
「何を買っても、奥さんが無駄使いしないで!と怒るんですけど、どうしたらいいですかね?」
「何に使ってるん?」
「勉強とか自己啓発するための、自己投資ですかね。本をたくさん買ったり・・・」
「本はよろしい。ま、自己投資しても、ろくに出世できないって嫁がわかってるからやろ。自己投資に使うとか言って、余分なお金があったら絶対遊ぶねん。あんたみたいのは」
「え、いやー。あーそうですかねぇ」と歯切れの悪い吉田。
「嫁は何してる?」
「専業主婦です。アルバイトやパートしかしたことがないので、仕事の付き合いとかがわからないみたいで」
「吉田がダイエットしているときに、カロリー控えめのお弁当をいつも作ってくれていた、いい奥さんなんですよ」と多田がフォロー。
「専業主婦なら当たり前やろ!コンビニでおにぎり買うような女はダメやねん。それぐらい自分でやれや。亭主に500円ランチ食わして、自分はホテルのバイキングとか行ってぶくぶく脂肪がついてるしょうもない主婦もおるな。
疲れて帰ってくる亭主に子どもの風呂を頼んだり、カップルでも男にかばんを持たせたり、おかしい女が多いねん。亭主も嫁に気を使ってマズイ料理を美味しいと褒める奴もおるやろ。そんなんは嫁のためにならない。しょっぱいとかマズイとか言わんと料理が下手なままになるし、一生マズイものを自分が食べるハメになるやろ」
なぜか途中から女性へのダメ出しになり「なるほどねぇ。奥さんに聞かせてやりたいなぁ」と吉田。
「ちなみに、せつこさん、ご結婚は?」
「バツ4というやつもおるけど、4回も結婚できたからマル4やな。今は一緒に暮らす奴はおらん」
「あぁ、なんかそんな感じですねぇ」とちょっと失礼な多田。しかし、恋愛、結婚、離婚経験が豊富ということで、さらに言葉の説得力を感じるのであった。
酒はハイボールにうつり、トークはまだまだ続く。
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