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川崎に無料で楽しめる動物園がある!?

ココがキニナル!

無料動物園「夢見ヶ崎動物園」が川崎にあるらしいので取材をお願いします。(ポップコーンさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

夢見ヶ崎動物公園は入場無料の開放的な動物園。魅力は動物たちとの距離の近さ。子育てシーズンの春夏は動物の赤ちゃんたちの姿を見るチャンス!

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ライター:吉澤 由美子

JR新川崎駅近くの丘に夢見ヶ崎動物公園がある。桜の名所として有名な場所だ。
 


シベリアヘラジカは国内唯一の貴重な種。飼育舎は桜が一番見事な場所にある


ここは、川崎市唯一の動物園。ライオンやキリン、ゾウのような動物はいないけれど、愛嬌のあるかわいい動物たちを間近に見られる。しかも入園無料で年中無休!
 


動物がいるエリアには段差がないので、ベビーカーでも楽々


初夏になり、夢見ヶ崎動物公園でもさまざまな動物の赤ちゃんが生まれ、すくすく育っている。今年の6月9日にはレッサーパンダの赤ちゃんも誕生!

レッサーパンダの赤ちゃんは、無事に育ってくれたら一般公開は半年くらい後になりそう。とはいえ今なら、ほかの動物たちの赤ちゃんを見られるかも? これは行かねば!



丘の上の動物園



夢見ヶ崎動物公園は、最寄駅であるJR新川崎駅から徒歩15分。坂を登っていくと、大きな看板が迎えてくれる。
 


トーテムポールが目を惹く。フェンスの外は自然林で昆虫や野鳥が多い


夢見ヶ崎動物公園を案内してくださったのは、飼育診療担当係長の鈴木さん。


鈴木さんが持っているのは、キツネザルの個体を見分ける解説カード


夢見ヶ崎は、 1959(昭和34)年に川崎市の公園として認定された。その後、園内にサルやシカ、クジャク、インコなどを展示したことで来園者が増え、人気が高まったことから、1974(昭和49)年に「夢見ヶ崎動物公園」として正式に開園。以後順調に動物たちを増やしてきた。
 


立派な飾り羽を広げたクジャク。飾り羽は夏の終わりごろに抜けてしまう
 

今の時期、ホンシュウジカの角は袋状の皮膚に包まれている


開園から現在まで、夢見ヶ崎動物公園は入場無料、年中無休!! 多くの動物たちが室内の飼育舎に入る夜や早朝は動物の姿を見ることはできないが、動物園エリアに門などはなく、24時間いつでも入れる。
 


挨拶してくれるおしゃべり好きなインコやオウムがいっぱい


園内には犬の散歩途中といった人の姿もチラホラ混じる。
 


犬も動物たちもちらっと視線を送るくらいの落ち着き払った様子が面白い
 

園内には「ペットを動物に近づけないでください」という表示も


ゆったりしたルールの夢見ヶ崎動物公園は大らかで魅力的。そして、動物たちが本当に近い。間近で見る動物たちの細かいディティールは興味深く見飽きることがない。
 


近寄ってきて物問いたげな表情を見せるブラウンキツネザル


もちろん、動物たちに触れるほど手や顔を近づけるのは危険。そこは自己責任でしっかり距離を保って観察しよう。
 


ワオキツネザルのしましま尻尾。近くで見ると質感も伝わってくる


そして、動物に食べものをあげるのも絶対にダメ。栄養バランスが崩れ動物が体調を崩す、あるいは食欲が落ちて病気と誤解され、検査などで余計なストレスがかかることにつながりかねない。

開放的な動物園は、来園者がルールを守ることで成り立っている。自由でのびのびした雰囲気を壊さないためにも、最低限のマナーは心掛けたい。



13年ぶりに赤ちゃん誕生! レッサーパンダ



夢見ヶ崎動物公園といえば、キスすることで有名になったレッサーパンダの雄雄と友友(ともに、ユウユウ)のことを覚えている人も多いはず。昨年12月には、メスの「アン」が、そして今年2月にオスの「ファファ」がやってきた。

新しい環境やお互いにすぐ慣れたアンとファファ。なんと出会いから4ヶ月という超スピードで赤ちゃん誕生! 

アンが巣箱にこもって、巣箱から「クー、グー」という赤ちゃんレッサーパンダの鳴き声が上がったのを飼育員さんが確認したのが6月9日。夢見ヶ崎動物公園では、レッサーパンダの繁殖は13年ぶりの快挙だ。

初産のアンは、巣箱で子育てに専心している様子とのこと。
 


オスのレッサーパンダは子育てにほとんど興味を示さない。パパのファファはのんびりした様子


赤ちゃんレッサーパンダはしばらく巣箱から出てこないので、お披露目は半年くらい先になりそう。しばらくはパパになったファファの姿を眺めて、赤ちゃんの成長を待とう。