ホテルニューグランド初!女性ドアーマンってどんな人?
ココがキニナル!
ホテルニューグランドの前を歩いていて女性のドアマンを見かけました。ドアマンというと男性のイメージが強いのですが、どういった経緯でドアーマンになったのか等、気になります!(ちーこさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
85年の歴史の中で初めて登場した女性ドアーマンは安原萌さん。他のセクションでの仕事が高く評価され、ドアーマンになる夢をかなえた!
ライター:吉澤 由美子
1927(昭和2) 年に開業したホテルニューグランドは、開業以来、世界中の要人を迎えてきた日本を代表するクラシックシティホテル。
ホテルニューグランドは横浜の顔
そのホテルニューグランドに、女性ドアーマンが誕生した。
ドアーマンはお客様を最初に迎え、最後に見送る、いわばホテルの顔。
ホテルニューグランドは、4万人の顔を覚えたドアーマンや、石ノ森章太郎の「HOTEL」の登場人物のモデルとなったドアーマンなど、名物ドアーマンがこれまで数多く存在。長く高い評価を得ている。
横浜でも他のいくつかのホテルで女性がドアーマンとしてすでに活躍しているが、歴史あるホテルニューグランドに女性ドアーマン登場となればこれは気になる。
そこで、暑さが本格的になってきた7月24日(火)、ホテルニューグランド初の女性ドアーマン・安原萌さんにお話をうかがってきた。
まわりがぱっと明るくなるような安原さんの笑顔
憧れのホテルニューグランド ドアーマンドアーマンになる夢
ホテルニューグランドタワー前に行くと、車寄せに安原さんの姿があった。
男性ドアーマンとは違う制服が、凛とした中に女性らしい優しさを感じさせる
この制服は「ニューグランド初の女性ドアーマン」のために新しくデザインされたもの。
到着した車をスムーズに誘導し、ドアに駆け寄ると晴れやかな笑顔で声をかけ、真っ白な手袋で開いたドアを支えお客様を迎える。
大きく流れるような動作と背筋がピンと伸びた姿が印象的
ドアーマンになって4ヶ月とは思えないほどしっくり合っている
仕事を切り上げロビーラウンジ「ラ・テラス」にいらした安原さんは、「ドアーマンになるのが夢だったので、今はとても充実しています」と、瞳を輝かせて話しはじめた。
安原さんは横浜で生まれ育った。ホテルニューグランドへの特別な思いが芽生えたのは、小学校高学年の頃。お母さまとホテルニューグランドで食事をしていた時、隣に座った素敵な大人の女性の雰囲気に魅了され、「いつかあの女性のようになりたい」と感じた。そしてその思いは、そうした魅力的な大人が集まるこのホテルへの憧れにつながっていった。
はっきりとした目鼻立ちに浮かぶ笑顔にポジティブな人柄がにじむ
憧れは成長するにつれ、ホテルニューグランドで働くことへ向かうようになる。高校を卒業した安原さんは横浜市内のホテル専門学校へ進学。そこで行われた実習が、箱根にあるリゾートホテルでのドアーマン担当だった。
はじめは乗り気でなかったドアーマンの実習。ところがしだいに仕事が楽しくなっていった。ホテルの接客の中でも、ドアーマンはホテルの印象を大きく左右する重要な役割を担っている。
宿泊、食事、パーティ、ホテルに来るお客様の目的はさまざま。ドアーマンはエントランスをくぐるすべての人に対し、ホテルを代表してクオリティの高いホスピタリティを提供するよう求められる。
その仕事の奥深さを知って、ドアーマンになりたいという夢が安原さんの中に生まれた。