“もう一つの歴史”に触れる街。はま旅Vol.84「蒔田編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第84回は、新たな地下鉄出入り口も誕生した「蒔田編」。最初の地下鉄搬入口、忠臣蔵じゃない吉良氏・・・もう一つの歴史に触れてみた!
ライター:ほしば あずみ
蒔田に参った
市営地下鉄ブルーライン「蒔田駅」。今年3月に新たに「第3出入り口」が誕生し、ますます便利になったらしい・・・と、小耳に挟んだものの、これまで利用した事がないだけにピンと来ない。
しかも、その新しい出入り口ではなく、1番口から地上に出てしまった。
とにかく、せっかくの機会なので、すべての出入り口は確認しておきたいところ。
通りかかった戸塚の女子中学生たちに撮影をお願いした
1番口を出ると現れるのが杉山神社。
現在、「市内のいたるところに存在する杉山神社。その謎に迫る!」シリーズを調査中の身としては素通りできない。
蒔田の杉山神社。詳細は別稿に譲る
境内には幼稚園が併設されており、神社の方によると幼稚園の開園中は境内が園庭になるという。
境内の一角には遊具も
「安全のために開園時は門を閉めてはいますが、参拝の方は出入りできますよ。みなさん地元の方ですから」とのこと。
戦後まもなくから幼稚園を併設し地域の幼児教育に取り組んできたという。初詣や七五三といった折々の年中行事に、地元の神様として地域から慕われている様子が伝わってきた。
杉山神社の鳥居前には、一見、見過ごしてしまいそうなモニュメントがある。
これは何の案内板?
実はここは横浜市営地下鉄第1号車両搬入の地であった。
実際にはこの銘板から弘明寺駅方面へ100メートルほど進んだあたりらしいが、1972(昭和47)年12月の開業に向け、前年の1971(昭和46)年3月16日の深夜、数百人の市民に見守られながら1両約30トンの車両が地下へクレーンで下ろされたという。
埋め込まれているのは30年余走り続けた車両を支えた車輪のひとつ
銘板から弘明寺駅方向に進んでいると、「本格インドカレーはいかがですか?」とチラシを手渡された。
チラシを配っていたカルサさん(右)とお店の中にいたバスネットさん
10月28日にオープンしたばかりという本格インドカレー「Chai(チャイ)」。
お店の人は全員、インドやネパールの出身だが、みなさん日本語堪能な方ばかりなのでご安心を。「辛さは4段階選べます。チラシ持参でディナータイムのドリンク1杯無料です」とのこと。エスニック好きの方はぜひお試しいただきたい。