桜咲く頃はレトロ&まったりのお散歩へ。はま旅Vol.2「根岸編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第2回は、レトロ&まったりが楽しい根岸駅。「森林公園」の桜と昔風な商店街は外せない!
ライター:吉澤 由美子
各駅下車のはま旅。第2回は・・・
読んで字のごとく、市内の全駅全下車を目標に駅周辺を歩いてみようというこの企画。
第2回は、根岸森林公園や三溪園、本牧山頂公園と大きな公園が目白押しにあるJR根岸駅!
根岸でみつけた青い空に映えるベビーピンクの桜。咲き始めは色が濃くて鮮やかだ
山手に10年以上住んでいた頃、森林公園や三溪園、マイカル本牧にはよく行ったけど、そういえばJR根岸駅に来たのははじめてかも。今回の担当は吉澤。山あり海ありの広い根岸を歩きまわってきます!
改札を出ると、大きなバスのロータリーがあって、まわりにスーパーマーケットやドラッグストア。山手に比べたらずいぶん充実した駅前で羨ましい。もしかして、もう桜が咲いているかもと気持ちがはやるのと、今回の最大の難所、キツい坂道を先にクリアしておきたくて、根岸森林公園に向かうことに。
根岸駅前で、「これからあの不動坂を登るのか」とオバちゃんは少しドンヨリ気味
まずは桜を見に根岸森林公園へ
根岸駅は海のすぐそば。そしてこれから向かう根岸森林公園は丘の上。所要時間15分のうち10分間は坂だ。不動坂という長くてぐねりと曲がった坂をぜいぜい登っていく。
桜の向こうに競馬場のスタンド跡。この公園は、日本最初の洋式競馬場跡地なのだ
根岸森林公園の広々とした空間の桜は、ゆったりとおおらかだ。
横浜スタジアム5個分の芝生。まわりにはまだ蕾の桜。手前の満開の花はコブシ
取材した4月5日(火)、根岸森林公園の駐車場のあたりにある枝垂れや寒桜が満開。
ソメイヨシノは2分から3分咲きといったところだけれど、水曜木曜と暖かかったので週末には見ごろになりそう。
満開の枝垂桜は全体のフォルムとぎっしりついた花が見事!
根岸森林公園の一角にある「馬の博物館」
馬の顔から50センチも離れていないところからマジマジと観察できる
FIRE STATION 米軍第5消防署
根岸森林公園の南には、立ち入り禁止の米軍根岸住宅がある。でも、なぜかアメリカ海軍の消防署だけその敷地からはみ出して、森林公園隣にある。ここは一般道に面しているので、歩道から珍しい消防車をチラリと覗き見ることができる。
日本の消防署に比べるとややシンプル。青い看板が雰囲気たっぷり
今回の震災で、『トモダチ作戦』を展開して大きな力を貸してくれた米軍の方々に感謝しつつ、開いているシャッターの中を見ると、あら残念、この消防車は日本車か…。ん、待てよ、奥に見慣れない車が!シャッターが開いているかどうかは運任せなので、見ることができたらラッキー。
ボンネットタイプで、いかにもアメリカンな消防車
パリパリほかほか、焼きたての煎餅。「雷神堂横浜根岸店」
駅前に戻りつつ歩いていると、香ばしいいい匂いがしてきて、フラフラとお店に入ってしまう。
手焼き煎餅の雷神堂横浜根岸店だ。
店頭に飾られた桜と菜の花が春らしい
まず目を惹かれたのが、メッセージや花が描かれた大きなお煎餅。かわいいモチーフと色合いのインパクトは抜群。お店の奥さま、間瀬珠恵さんは、「似顔絵のリクエストが入った時には、緊張しちゃいますね」と教えてくれた。ケーキなどと違って日持ちがして、崩れにくいので気軽にプレゼントできそう。
ラブリーなデコレーションお煎餅。絵や文字はリクエスト可能
おすすめは「わざと割せん」(一袋 525~840円)。割った部分にお醤油をもう一度つけることで、香りも味もしっかり。これはこのお店だけのオリジナル。割った部分にお醤油を2度つけしてから軽くあぶることで、屋台のイカ焼きにも通じる独特の焦げた風味が加わってタマらない。歯ごたえや生地と味付けのバランスもさすが専門店。
「わざと割せん」。はま旅の思い出に浸りながら頂きました