コレなんて読む?市内の難読地名をご紹介!第4弾
ココがキニナル!
横浜市は難読地名が非常に多い地域。大豆戸と北&東山田以外にも山ほどあります。ぜひシリーズであちこちの難読地名の由来を調べて!(スさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
人気シリーズ第4弾は、弘明寺町、鉄町、池辺町の3ヶ所を調査。地名の由来とともに、正しい読み方をお届け!
ライター:田中 大輔
好評をいただいている難読地名シリーズも、今回がはや4回目。
これまでに全部で11ヶ所の難読地名を紹介してきたわけだが、探すとまだまだ見つかる難読地名。
過去3回と同様に、知らないとちょっと読めない地名をその由来とともに紹介しよう。
これまでの記事を未読の方は、コチラから。
【コレなんて読む?市内の難読地名をご紹介!】
【コレなんて読む?市内の難読地名をご紹介!第2弾】
【コレなんて読む?市内の難読地名をご紹介!第3弾】
難読度、知名度ともにチャンピオン級
今回のトップバッターは、お寺と商店街でおなじみ、そして難読地名としてもおなじみのコチラ。
“ひろあきでら”とも読めなくもない
南区にあるこの地名、大豆戸(港北区の「大豆戸」は、どうして「まめど」って読むの?)と並んで横浜の難読地名の横綱ではないだろうか。
有名な場所なので読める人は多いだろうが、初見でコレを正しく読むのは難儀だ。
コレは読める人=知っている人も多いだろう
正しい読み方は、“ぐみょうじ”。
知らなければ“こうめいじ”や“こうみょうじ”という読み方が一般的な気がする。
その由来はもちろん、町内にある弘明寺というお寺。
弘明寺観音として親しまれる御本尊は、重要文化財にも指定されている
737(天平9)年開基と伝えられるこのお寺、鎌倉時代には“求明寺”と書いて“ぐみょうじ”だったが、観音経偈文(げもん)というお経にある「弘誓深如海(ぐぜいじんにょかい)」の“弘”を取って改名したのだそうだ。
“求”にしても“弘”にしても、ちょっと読みにくいが、仏教由来の名前と考えればそういうものなのかもしれない。
弘明寺境内からは商店街のアーケードも見える
ところで、商店街の中で最も市営地下鉄の弘明寺駅側にある本屋さんをご存知だろうか。
“弘明寺”を読んだ後なら楽勝で読める、と思いきや
もう間違わない。このお店は“ぐみょうどう”だ! と思った人は早合点。
実は、こちらのお店は“こうめいどう”なのだ。
弘明堂と並ぶKOHMEIDOHの文字
裏の裏をかかれたような気分だが、ご主人に話を聞くとその理由が分かった。
こちらの弘明堂は、伊勢佐木町にある弘集堂から先々代が独立してできたお店。
そこで、弘集堂の“弘”と“弘明寺”の名前をもじって弘明堂という屋号を付けたんだそうだ。
現在でも、お客さんの中には“ぐみょうどう”と読み間違える人も多いのだとか。
本来なら難読でもなんでもない店名だが、難読地名の中にあることでそんな間違いが起きるという珍しい話だった。