ドラマ「あぶない刑事」の面影が残るロケ地は横浜にまだある?
ココがキニナル!
ドラマ「あぶない刑事」の面影が残っている場所ってどれくらいありますか?'86年の放送当時の面影があるところが知りたいです(mockeyさん、youki4663さん、yoshihiroさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
舞台の中心となったロケ地は大規模な開発により変化したものの、観光地からやや離れた場所に少なからず当時の面影を見つけることができる。
ライター:ナリタノゾミ
1986(昭和61)年放送、舘ひろし、柴田恭兵主演のテレビドラマ、「あぶない刑事」。
神奈川県警「港署」に勤務する、クールで紳士的な鷹山敏樹(舘ひろし)と、情熱的で行動派の大下勇次(柴田恭兵)の名コンビ刑事が、コミカルかつ鮮やかに事件を解決していく。
鷹山敏樹刑事(右)と大下勇次刑事(左)
舞台となった横浜は、潮風と錆びた鉄の香りが漂う港町として描かれている印象だ。
もっとも、舞台の中心となっている横浜市中区の横浜港周辺は、第1回の放送から現在までの26年間に大規模な開発を経ているため、当時の面影を残すロケーションは多くが失われている。
中区の横浜港に沿ってロケ地が密集している
今回、インターネットや、あぶない刑事ファンの意見を参考に、1986(昭和61)年に放送された第1話から第13話のうち、当時の面影を残すロケ地を調査した。
事件発生! 2人の刑事が出動(中区・本牧ふ頭)
本牧ふ頭の界わいは、コンテナが山積みにされた敷地や、枯れ草の茂った空き地が多い。存在する施設は、多くが港湾関係者のためのものだ。
近隣の方の話によると、「このあたりは今でもよく深夜にロケが行われている」とのこと
このやや殺風景なエリアに、テレビドラマの第一作目で2人の刑事が勤務していた神奈川県警「港署」があるという。
2人の勤務する神奈川県警「港署」(ドラマ再現イラスト:ナリタノゾミ)
当建物は、JEIS(一般財団法人日本船舶職員養成協会)の船舶職員養成施設、「横浜海技専門学院」のものだ。1986(昭和61)年の放送当時とほぼ変わらない外観を保っている。
作中では入口付近にうっそうと木が生い茂っていた。JEIS横浜海技専門学院
なお、シリーズの中で「港署」のロケ地は数回変わっており、当建造物は、初代の「港署」にあたる。
JEISの建物の目の前の公園には、漁場が埋め立てられたことを記す碑が建つ