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5月5日までみなとみらい駅で開催中の尾崎豊特別展「OZAKI 20」Finalって?

ココがキニナル!

みなとみらい駅構内で開催中の「尾崎豊特別展OZAKI20」がキニナル(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

みなとみらい駅構内という気軽に立ち寄りやすい場所で、尾崎豊を愛し続けるスタッフによって実現。尾崎豊を近くに感じられるので足を運んでみてほしい

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ライター:桐生 由美子

1992年(昭和62)年4月25日に急逝した、尾崎豊。社会の不条理や現代人の孤独を歌ったことで若者の共感を得ていた歌手だ。

2012(平成)24年に没後20年を迎え、表参道から名古屋、大阪、福島と4トントラック数台に遺品などの展示品を積んで移動する、「尾崎豊特別展OZAKI20」が開催されている。

今回は「FINAL in YOKOHAMA」として、横浜のみなとみらい駅で行われるとのこと。

開催期間は2013(平成)年4月24日(水)~5月5日(日)。さっそく、みなとみらい線みなとみらい駅構内の特設会場へ足を運ぶことにする。
 


展示会開催のきっかけは高校生のひと言



電車を降りて改札を出ると、ざわざわとした人の声を押し退けるように懐かしい歌声が聴こえてくる。
「尾崎豊だ!」思わずテンションが高くなる。
いつもは広々としているスペースに、尾崎豊の巨大な写真が貼りつけられたパーティション。白い壁には彼のライブ映像が映し出されている。
 


パーティションの写真は高さ2mを超える大きさ!
 

壁に浮かび上がるライブ映像


熱い歌声に思わず耳を奪われてしまう。

まずは、尾崎豊をはじめ、浜田省吾、玉置浩二、トータス松本などを手がける音楽プロデューサーの須藤晃さんと、本イベント実行委員の大野剛史さんに、特別展開催のきっかけについて伺うことに。

没後20年にあたる昨年、尾崎豊が約10年間書き綴ったノートをまとめた『NOTES―僕を知らない僕 1981-1992』という本が新潮社から出版された。その出版記念イベントのトークショーの後、須藤晃さんはまっすぐな目をした子に話しかけられた。

「この本の内容が実際に書かれているノートは見られないんですか?」

その言葉を聞いた須藤さんは、尾崎
の写真を撮影し続けていたアートディレクター・フォトグラファーの田島照久さんに声をかけ、実行委員の大野さんたちとタッグを組み、「実現させよう!」ということになったという。

生前の尾崎豊を知らない高校生のひと言が、尾崎豊を支えてきたおとなたちの心を奮い立たせたのだ。

 

「高校生のお客さんもたくさん来てくれてうれしいです」と大野さん
 

須藤さんは尾崎豊のすばらしさをより引き出したプロデューサー


写真を撮り始めると、あるファンの方に出会った。

「若い頃、尾崎
の歌に救われた」という小座間(おざま)さんとその奥さま。「若い頃、バイクで事故を起こしたことがあって。足を切断しなければいけないかもしれないと医者に告げられ、呆然となっているときに偶然、尾崎豊さんのテープを聴いたんです。とても勇気づけられました」と語る。そして「尾崎ハウス」で出会った奥さまと交際のすえ、ご結婚したのだとか。

尾崎ハウスは、尾崎豊が泥酔状態でタクシーから降り、そのまま眠りこんでしまったという「足立区の小峰忠雄さん」の民家。「尾崎豊が幼少期に育った家に似ていたから思わず入ってしまった」という一説もあるのだとか。

小峰さんは没後、尾崎豊を偲んで足を運ぶ多数のファンを見て、部屋を開放していたが、2011(平成23)年に取り壊しになった。現在も尾崎豊の命日や誕生日に尾崎ファンが集う「聖地」となっている。
 


尾崎豊の墓石の前で撮った写真を大野さんに進呈する小座間さん
 

小座間さん(左/44歳)と奥さま(42歳)はまさしく尾崎世代!
  

三重県から旅行で横浜を訪れた林さんご夫妻。


「昔大好きだった尾崎豊さんにGWの旅行先で偶然で会えるなんて」と感動!