横浜でロケをした「ライク・サムワン・イン・ラブ」について教えて!
ココがキニナル!
横浜で大規模ロケが行われた映画「ライク・サムワン・イン・ラブ」について取り上げてください(濱のホタルさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
当初は東京ロケを考えていたが、監督が横浜に惚れ込んで撮った映画。横浜を紹介したのは、横浜在住20年のフィルムコーディネーターのイラン人女性。
ライター:久保田 雄城
筆者は「トスカーナの贋作」という、カンヌ国際映画祭でのパルムドール受賞歴もあるイランのアッバス・キアロスタミ監督が撮った作品を、ロードショーの映画館で観た。そして、その数日後に東日本大震災が起こった。そんなわけでこの映画はいろいろな意味で筆者にとって思い出深いものになった。
その監督の最新作が、この横浜でロケが行われた「ライク・サムワン・イン・ラブ」だ。元大学教授のタカシ(奥野匡・おくのただし)は、亡き妻に似た女子大生・明子(高梨臨・たかなしりん)を、デートクラブを通して家に招く。明子には、偏執的に付きまとう恋人・ノリアキ(加瀬亮)がいた。明子の通う大学の前で3人が出会い、運命の歯車が回り出す・・・というのが本作のストーリー。
海外向けポスター(C)mk2/Eurospace
本作の主人公、元大学教授(タカシ)。とっても雰囲気がある(C)mk2/Eurospace
監督に会いにイランまで行って直接話を聞きたかったのだが、それは現実的でないので、それならば、横浜で一番撮影時に監督に近かった人に話を聞きに行こう! というわけで、横浜在住の、監督の通訳を担当したフィルムコーディネーターのイラン人女性ショーレ・ゴルパリアンさんに会いに行った。
とてもリラックスして話してくれたゴルパリアンさん
「横浜」に対するそれぞれの想い
「この映画は、監督が10年以上、構想を温めていた作品なんです」とゴルパリアンさんは表情豊かに話し始めてくれた。
最初は東京でロケを考えていて、都内のいろいろな場所を録画して監督に送ったのだが、「ごちゃごちゃしていて駄目だ」と何度もNGを出されたという。困り果てた彼女は、助監督とともに、地元の横浜市内を彼女のクルマで走りまくったという。撮影した風景を送ると、監督は横浜の風景を気に入り、すぐにOKが出た。
撮影は、震災の影響で当初より遅れ、2011(平成23)年の10月の終わりに始まり、クリスマスイブにクランクアップした。撮影の大部分は、横浜で行われた。
撮影の合間のひとコマ(C)mk2/Eurospace
映画の中で、本作の主人公、84歳の元大学教授タカシが乗っている古いボルボのステーションワゴンは、港北ニュータウンにある数台しか在庫のない小さな中古車販売店で、監督が一目で気に入ってその場で購入したもの。しかし撮影の段階になると、タカシ役の奥野匡が運転免許を持っていないことがわかった。困り果てたスタッフは、彼の運転シーンすべてでクルマを手で押したという。
実は運転しているタカシは免許を持っていない(C)mk2/Eurospace