立ち飲み処を調査せよ!ライター井上、野毛を歩く!
ココがキニナル!
野毛や関内、石川町には飲み処がひしめき合ってるエリアがあります。たくさんの飲み処があるなかで近年、立ち飲みが増えてきてる印象があるんですが、調査をしていただけませんか?(5656さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
今回は野毛に注目。なお、立ち飲み処は近年少しずつ増加傾向にあり。上級者向けな「西村商店」&初心者向けの「桐のや水産」をご紹介。
ライター:井上 こん
某口コミサイトによると野毛・関内をはじめ横浜市には、実に5000軒以上もの「飲み屋」が存在するといわれる。今回はその中でも500店以上が集まる「飲み屋」のメッカ、「野毛」に注目し、上級者向けのディープな店と初心者でも気軽に入れる立ち飲みの店を紹介。
果たして立ち飲み処は急増したのか
京浜急行日ノ出町駅からの道中、成人映画館の光音座が掲げるなまめかしいポスターに胸をちょっとザワつかせてみたり。それにしても、地図がなくとも歩が進む、この感じがいい。何気ない街から“野毛”が香り始める。
さすがに入場ははばかられる
実際に野毛をぐるぐると歩き回ってみると、確かに「飲み屋」は多い印象。だが、投稿にある通り「立ち飲み」は近年増えているのだろうか。
飲み処天国
おに・・・お姉さま方に誘惑されたり(※取材日はハロウィンだった)
実際の店舗数を知るべく、野毛の飲食店事情を専門とする、野毛飲食業協同組合の担当の方に話を聞いてみた。現在、野毛の立ち飲み処は15軒ほどだという。
どうやら、野毛の立ち飲み事情に大きな変化があったのは6年前。
はまれぽでも以前取材した立ち飲みスタイルのイタリアン「バジル」がオープンしたことであった。
バジルのオープン後6年間は、不況の影響で昔ながらの店が次々と閉店していく時期でもあった。
そうして空いた物件に、バジルの成功を追うように若い経営者が立ち飲み処や洒落たBARを構え、それに伴い野毛の年齢層も下がることに。これは、横浜駅周辺などに比べ、坪単価が2万前後と挑戦しやすい不動産事情も手伝っている。
「バジル」オープン前、野毛の立ち飲み処は、「福田フライ」と「西村商店」くらいしかなかったらしい。
実際、若い人が野毛を堪能する姿がしばしば見受けられた。飲み屋街にありがちな、「常連だけでいいわ」という縄張り意識に囚われず、さぁさぁ、と両手を広げる街の懐にホッ。
話を戻すと、野毛では「立ち飲み処は増加傾向にある」ことが判明。
次に、当初の目的である「上級者向けのディープな店」と「初心者向けの気軽に入れるお店」を探索。
これぞディープスポット・オブ・野毛
まずは上級者向けの店から。
日の出町駅から徒歩約2分の「西村商店」。ここでは、酒店の販売価格のままで酒を飲むことができる。
左は酒店、右は立ち飲み
例えば、焼酎170円・ウイスキー200円・日本酒は300円からという安さ。
サービスなんぞ要らんから酒をくれぃ、という人向け
男性客が3人、スポーツ新聞を片手に酒を飲んだり壁を見つめたり。客層は50代~60代の男性、といったところ。2畳ほどの狭い空間で各々がしっぽり酒を嗜み、平和そのもの。
駄菓子は30円より
3代目の山下社長
酒店として約100年の歴史がある同店。店先で酒を提供するスタイルは昔からあったとのこと。「はしご酒」という言葉があるように、サッと飲んで次の店へ向かうのが立ち飲みのマナーだと思っていたが、実際は2~3時間長居する人もいるという。
ハイボール(170円)を注文する井上。「あいよー」と、重量級ジョッキをドスンと置く店番男性。そして・・・
ドボドボドボドボ!!
ウイスキーでジョッキの半分ほど色づく。自分でやってね、と手渡されたソーダを注ぐが、割れども割れども黄金色は色褪せず。うーん、濃い。でもこういうの、いい。
写真だと分かりにくいけど
ソーダのウイスキー割り
70円のおつまみメニュー
らっきょうでも食べようかな。
「あ、今ないよ」
残念。あ、きゅうりでも良いかな。
「あ、今ないよ」
まさか・・・おとうさん、ザーサイは?
「ないよ」
ではあるものを、ともらったのがこれ。
「ポツン」
はい、昔懐かし三角チーズ(70円)。ハイボールとの飲み合わせはお世辞にも良いとは言えないけれど。