さらば黄金劇場!完全閉店から5ヶ月経過した今は?
ココがキニナル!
黄金劇場が完全に閉店してからはや5ヶ月が経ちましたが、当時のことを思い出すと胸が締め付けられそうです。最後にいまの状態をレポートしてください!(ワタシハマボロシさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
かつて繁栄をみせた「黄金劇場」は、当時の面影もなくなっていた。黄金劇場の連載最後は、元オーナーの島根和子さんに直撃インタビューを敢行。
ライター:はまれぽ編集部
2013(平成25)年6月27日に完全閉店となった老舗ストリップ劇場「黄金劇場」。今まで数回に渡り、休業から完全閉店となった経緯をお届けしてきたが、掲載のたびに多くの方から昔を懐かしむ声を数多く頂戴した。
昭和で時が止まったかのような「黄金劇場」(2012年)
そこで最終回として黄金劇場の現在をお届けするとともに、以前にも告知したとおり、元オーナーである島根和子さんに直撃インタビューを敢行した。
閉店の経緯から
まずは本題に入る前におさらいしておこう。
昭和の佇まいを感じる「黄金劇場」は今から40年ほど前に同地にオープン。数回経営者が変わったのち、閉店時のオーナーである島根和子さんが2004(平成16)年に経営者となる。
今となっては懐かしさを覚えるこの看板
従業員たちから親しみをこめて「ばぁば」と呼ばれる島根さんは、独自の明るさで劇場を盛りあげていく。近辺の清掃活動を積極的に行うとともに、近隣住民へ明るく接したり、ある時は客からもらった野菜をおすそわけしたりと、良好な関係を築いていったそう。
営業当時の内観
だが、2012(平成24)年2月21日に事件が起きる。客を個室に案内して踊り子の女性に性的サービスを行わせたとして摘発が入り、公然わいせつの疑いで島根さんが逮捕。その約4ヶ月後の6月30日には労働基準法違反容疑で再逮捕されてしまう。
営業停止時の黄金劇場
島根さんは7月半ばまで勾留され、今後の営業も危ぶまれていたが、従業員や友人らの力を借りて、9月1日より一時営業を再開。だが、それも長くは続かなかった。
11月22日に聴聞会(ちょうもんかい)が行われ、11月30日より8ヶ月の営業停止処分を受け、島根さんの名義ではもう営業ができないことが確定。11月29日に実質最後の営業を行い、次のオーナーを探すという体で休業となった。
レトロ感があり、歴史を感じさせる
その後、何人かの知り合いがオーナーになってもいいと名乗りでてくれたそうだが、島根さんは断り続けてきた。常連客のためにも復活したいところだが、運営するには建物の維持費や人件費に膨大な金がかかってしまう。それに、このご時世ストリップだけでやっていくにはもう限界だと思っていたのだそう。
そんな時、当時の黄金劇場の所有者に「これ以上(黄金劇場の)営業は控えてほしい」と懇願されたことがきっかけとなり、完全閉店の道を選ぶ。こうして2013(平成25)年6月27日、土地と建物を不動産店に返却し、同時に神奈川県警に廃業届を提出。
なんとも言えない夜の外観
こうして、同日をもって黄金劇場は完全閉店となり、誰にも知られることなく約40年の歴史に幕を閉じた。