横浜にある庶民的なのに本格中華の味が楽しめるお店を教えて!
ココがキニナル!
本格中華が食べたい! でも中華街は遠い! そこで中華街以外で中華の名店や美味しいと評判のお店を教えて。ただし高級店じゃなく庶民的なお店に限定でお願いします。(boris55jpさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
本格的で庶民的な中華、東急東横線編。綱島「萬福門」と反町「東北飯店」にて、庶民的な価格で本格的な中華の味が楽しめた
ライター:クドー・シュンサク
そういえば、中華はやったばっかだが「いーんです! 中華! いーんです!」と編集部木下。返す刀で「いいんだ。続いてるのに平気?」と聞いても「いーやー! 中華大丈夫っすよー! いーやー!」とのこと。
「動かざること山の如し」があるなら、彼女の場合は「意味がわからんは木下の如し」。
中華街以外で本格的中華。しかも庶民的にというキニナル。そぞろと調べさせていただいたキニナル該当の2軒、今回は東急東横線エリアで市内の有名中華料理店出身の店主の店をご紹介。
まずは綱島にあるメニューが多い本格中華店から。
綱島「萬福門」
「いーやー! 今日も天気いいですし最高ですねー!!」と大声で話す木下を横に据え、東急東横線綱島駅から7、8分程歩いて「萬福門」に到着。
四川・広東おじゃまします
ラー油と八角の香りがほわっと漂う店内。少々テンションがあがる。
明るくて元気な女性店員の高小青(コウショウセイ)さんにまずはお話を聞いてみることに。と思ったら「お話は料理長ね! まずはウチのメニュー召しあがってください!」とのこと。
「まずは麻婆豆腐と、辛い麺どれか選んでください!」と言われたのでちょっと珍しそうな辛い麺を注文。到着を待つ。
良きコンセプトかつ激辛
まずは珍しそうな辛い麺、麻辣猪肝麺(マーラーチューガンメン)から運ばれてきた。
豚レバーの入った麻辣猪肝麺(800円)
具は、豚レバー・しめじ・青とうがらし。高さん曰く「ウチの料理の辛さを5段階にすれば、4ですね!」とのこと。
いただく
ほのかに甘い、そして辛い! 辛い! そして美味い。辛さはいつまでもビリビリする種ではなく程よくきれる。またいきたくなる。中細の麺にコクと甘みと辛さのスープがうまくまとまる。炒めたレバーのコクがスープと相性良し。汗は流れるが舌には美味い。
続いて麻婆豆腐(1050円)
この激辛麻婆豆腐は宴会メニューのひとつでもあり、単品でも注文可。日本人の口にあわせた甘辛い麻婆豆腐もあるとのこと。以前中華街の景徳鎮で麻婆豆腐を食べた時は1800円だったが、その時よりもボリュームが多いにもかかわらずここは1050円。
辛さ5段階の5だと説明を受け実食。味噌のコクが強く苦みも無い、想像よりは食べやすい印象。それからビリビリビリビリくる。じわーっと、ビリビリビリビリくる。山椒の野郎のたまらない刺激がビリビリビリビリくる。美味い。かなり、美味い。ごはん、欲しくなる。
続いて2品が運ばれてきた。
牛バラの角煮(980円)
豚肉ときくらげの醤油炒め(880円)
とろっとろに煮込まれた牛肉にまろやかな醤油の味わいと八角のエッセンスが絶妙な豚バラの煮込み。紹興酒に鬼のように寄り添うであろう一皿。
甘みのある醤油とオイスターソースでさっと炒めたという豚肉ときくらげの醤油炒めは、甘みが前面に出たごはんによく合う味つけ。食べたことない味だったが、個人的にはまた食べたくなったのはこの料理。
シメにと五目おこげ(1000円)も出していただいた
イカ・エビ・ハクサイ・きくらげ・小松菜の具で、一般のあんより醤油の香りが強いがやさしい塩分で上品な仕上がり。これも申し分ない美味でした。
腹一杯のところで料理長の鄭聖良(テイセイリョウ)さんに話を伺う
料理歴40年の鄭さんは日本で料理をして8年。2年ほど白楽の中華料理店福臨門(ふくりんもん)で働き、その後3年間中華街の景徳鎮に勤務。そして2年前、友人の紹介で不振だった現在の店を再建するべく2011(平成23)年に店名を改名して「萬福門」をオープン。
萬福門、メニューの数は140種類もあるという。
中華街ならもう少し値がはるであろう価格に関しては「価格を下げることで、とにかくたくさんの人にお店に来てほしいから。“美味しくて安い”がいいからがんばってやってます」とのこと。
鄭さんと高さんと店先にて鄭さん直伝の炒(チャオ)ポーズで記念撮影
宴会のメニューは2時間の飲み放題つき2980円から(2013年12月末まで)で、ほかにも予算に合わせたコース料理をオーダーすることもできる、とのこと。
萬福門さんごちそうさまでした。