“陸の孤島”で幸福に空腹を満たす旅。はま旅・番外編vol.1「本牧」編
ココがキニナル!
以前好評を博した横浜市内全駅全下車の「はま旅」。今回は番外編として、編集部・千葉扮する「千葉頭二郎(ちばがしら・じろう)が、陸の孤島と名高い「本牧」を、幸福に空腹を満たすべく自由気ままに一人グルメ旅。
ライター:はまれぽ編集部
謹賀新年。今年も新たな一年が始まったんだなぁ。
明けましておめでとうございます
それにしても、新年早々、はまれぽ編集部に呼び出されたのでびっくりだよ。
さて、仕事も終わったことだし、関内周辺を少しブラついてみることにしますか。
いつの間にかビル名が変わったんだなぁ
おっ。横浜市営バスの停留所があるよ。なになに、8系統ということは本牧車庫行きかな。
バスでぶらり旅もオツなもの
本牧。たまには少し足をのばして行ってみるとしますか。
なんだか楽しくなりそうな予感、本牧旅。
―時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、束の間、彼・・・千葉頭二郎(ちばがしら・じろう)は自分勝手になり、自由になる。誰にも邪魔されず、気を使わずグルメ旅をするという、孤高の行為・・・。この行為こそが、現代人に平等に与えられた、最高の癒しと言えるのである―
昔の名残りが残る街
―本牧。
現在は“陸の孤島”と嬉しくない呼び方を耳にするけど、昔はもっとギラギラした街だったんだよなぁ。
米軍に接収されていた時代、アメリカのいろいろな文化が入ってきたんだっけ。いまでもその名残りがある街、なんだかワクワクしてくるよ。
心地よい日差しが、いい
よし、本牧といえば、実業家で茶人の原三溪によって作られた日本庭園の「三溪園」があったはず。正月だし、日本のわびさびを堪能して心を洗い流すのも一興だな。よし、さっそく向かってみるとしますか。
おっ。こんなところに「美奈登鮨」があるぞ。たしか経営者の鶴田理一郎さんはかつて根岸家で料理人も務めていたんだっけ。
寿司もいいなぁ。いかんいかん、まずは三溪園に向かわねば
しばらく歩くと・・・おっ、見えてきたぞ。
日本人の心に突き刺さるこの面構え。なんだか背筋がしゃきっとさせられるなぁ。
角松が正月を感じさせてくれる
なんだか心が和むんだよなぁ。ビバ、日本人
さて、心が引き締まったところでもう少し歩いてみよう。少し小腹も減ったことだし、なにか腹にいれてみるとするか。
濃厚ビーフシチューで心もほっこり
間門(まかど)方面に向かいながら大通りを歩いていると、「BLUE BEAT STORE」が見えてきた。
はまびとでインタビューした横山剣さん率いる、クレイジーケンバンドのグッズが購入できる店なんだっけ。いいなぁ、このアメリカンな雰囲気。本牧に来たって実感が沸いてきた。
イイネ!のポーズがいいなぁ
なんだか雲行きが怪しくなってきた。少し寒くなってきたし、早めにどこかのお店に入るとしよう。
なになに・・・「シチューハウスおじいちゃんの台所」と書いてある。どうやら洋食店のようだ。なんだか、「腹の虫」がりんりん鳴いているぞ。よし、ここに決めた。
こじんまりしたところがまた、いい
店内に入ると美味しそうな香りが食欲をそそる。店主いわく、オススメメニューはビーフシチューとのこと。
二郎s セレクション
【ビーフシチューセット】(1260円)
大きな具がゴロン! 思わず「ふふっ」って笑ってしまう
この肉の大きさ!
同店は、もともと別の洋食店で働いていたオーナーが20年以上前にオープン。それからこの地でこの味を守り続けているのだそう。うま味がギュッ! と凝縮した極上のビーフシチュー、じっくり堪能させていただいたよ。ご馳走様でした。