横浜市民価格がある温泉が山梨に存在!?100年に渡る友情秘話をライター松宮が徹底調査!
ココがキニナル!
山梨県の道志道にある温泉で、横浜市民価格のある温泉があるそうです。横浜市民は地元の方と同じ値段までサービス頂けるとか。是非調査お願いします。(shingoさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
山梨県南都留郡道志村の「道志の湯」に横浜市民価格があった!存在する理由は道志村が横浜の水源だからで、関係は約100年に渡り続いている!
ライター:松宮 史佳
横浜市民価格がある!? 「道志の湯」に突撃!
山梨県の道志村に「横浜市民価格がある温泉が存在する」とのウワサが!
早速ネットでチェックしてみると、山梨県南都留(つる)郡道志村にある「道志の湯」らしい。ナゼ“横浜市民価格”があるのか!? 徹底調査すべく担当者に連絡し、取材を申込む。「取材OK」との返事をいただき、早速現地へ急行!
HPのアクセスマップによると、道志村は神奈川県と山梨県の県境にあり、横浜市内から「車で2時間ほど」らしい。ペーパードライバーの松宮は温泉好きの友人に頼み、車を運転してもらうことに。
締切に追われ、ほぼ徹夜状態のまま6時半に待ち合わせのJR関内駅へ。山梨県南都留郡にある「道志の湯」を目指す。まさか、はまれぽの調査で横浜から飛び出して「山梨まで来るとは・・・」と道中感慨に浸る松宮。
国道413号線を通り、続いて国道412号線をひたすら走る
途中、相模原市で発見した看板、「バカンス村」がキニナル!
山間に広がる田園風景
だんだんと車が同時にすれ違えないような、狭い山道へ。前を走る車はない。「道志の湯」の看板を3回ほど見かけるが、なかなか辿り着かず不安になる松宮と友人。
すると・・・
「のぼりの数が一気に増えた!」
これは間違いない! すぐ近くに「道志の湯はある!」と確認する2人。
横浜から2時間ほどで「道志の湯」に到着
営業時間前なのでお客さんはまだ誰もいない。周囲は静まりかえっている。空気は澄み、キリッと冷えていて気持ちいい。
掃除中のスタッフの方に挨拶し、中へ。
担当者の「株式会社どうし」経理課長・佐藤久さんにお話を伺う
「道志の湯」は当時村長だった佐藤大志さんが発起人となり、「村民が健康で暮らせるために」と2004年(平成16)年に創業した。その頃は現在のように温泉が多くなかったため、県外からも「1日に1000人ものお客さんが来た」と佐藤さん。当時、更衣室にお客さんが入り切らず、廊下で待っていたとか。
入口には「道志の湯」の記念碑がある
気さくな女性スタッフの皆さん
客層はほぼ県外の人。横浜、相模、厚木などの神奈川県や都内から来る人が多い。夏はキャンプなどの帰りに寄る若者、冬はお年寄りが多いそうだ。客数は1日平均120人ほど。多い時では300人ほど来るとのこと。ちなみに横浜市民は「結構いらっしゃいます」と佐藤さん。
ぴったんこカンカンで取材に来た安住アナはとってもかっこよかったらしい
横浜市と道志村のキニナル関係
「道志の湯」の営業時間は通常10時から20時(最終受付:19時30分)。夏季は10時から21時まで(最終受付:19時30分)。休館日は毎月第一火曜日(祝日の場合はその翌日)。入浴料は大人580円、小人360円。村民と横浜市民(大人)は380円。
横浜市民価格は、市内に住んでいる人だけでなく、市内に勤めている方も対象とのこと。
身分証明書(免許書または名刺もOK)を提示すれば、横浜市民価格で入浴できる!
と、ここでなぜ「道志の湯には横浜市民価格があるのか」伺ってみることに。
道志村は丹沢山塊を北側に超えた村でゆたかな森林と良質な水に恵まれている。横浜市は大正5(1916)年に山梨県から山林を買収。道志村に水源かん養林をつくり1897(明治30)年より取水を開始した。水源かん養林とは、雨水をたっぷり吸収し、良質な地下水に浄化するとともに洪水を調節し、渇水を防ぐ機能を持つ(横浜市水道局HPより)。
以来、約100年に渡り、道志村水源かん養林は横浜市民に水を送り続けているのだ!
約100年に渡り、横浜市と道志村は固い友情で結ばれている
ちなみに「横浜市民料金は創業以来ずっとある(by佐藤さん)」とのこと。
横浜市と道志村は2004(平成16)年に「友好・交流に関する協定書」を交わした