横浜で一番美味しい道草はどこの道草?!
ココがキニナル!
横浜でみちくさ。さて横浜で一番おいしい道端の草はどこの道の草?(hardさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜で一番おいしい道草は緑園の道草!!
ライター:桐生 由美子
「道草食ってないで早く帰っていらっしゃい!」
小学生の頃帰りが遅くなると、よく母にそういって叱られた。
あれから数十年・・・堂々と、しかも仕事で道草を食えるときがやってきた!
突然、舞い込んできたキニナル調査指令。それは・・・
「横浜で道草を食ってきなさい!」
道草を食って叱られることはあっても、「道草を食ってこい」と言われるなど、誰が予測しよう。
え? 「道草を食う」の意味が違う? まぁ、小さなことは気にしないで。
しかも今回の調査は、FMヨコハマ『E-ne! ~good for you~』 との連動企画。
体当たりレポーターのホズミンと一緒に道草が食える!
道草のプロとの出会い
道草と言っても種類はいろいろ。
いったいどの草なら食べられるのか? やはりココは道草のプロの力を借りよう。
ということで、『横浜市こども植物園』の園長、六浦勉さんに依頼すると、快く引き受けてくれた。
雑草博士の六浦さん。食べられる雑草を教えるイベントなども行っている
調査エリアは大きく分けて3ヶ所。
1. 車が行き交う道路に生えた排気ガスまみれの都会の道草(横浜市中区羽衣町)
2. 日本の発展を支えてきた工場地帯の道草(横浜市鶴見区末広町)
3. 緑園というくらいだから美味しいだろう道草(横浜市泉区岡津町)
さぁ、調査スタートだ!
いきなり強烈!『都会の道草』編
スタート地点は横浜市中区羽衣町。鎌倉街道沿いにあるはまれぽ.編集部が入るビルの目の前だ。
歩道の植え込みには、見るからに美味しそう(?)な道草が生えている。
さっそく六浦園長に食べられる道草を伺うと、1カ所の植え込みの中だけでもたくさん食べられる草があるとの答え。
「ヨモギ、イヌガラシ、セイヨウタンポポ、ハコベ、ムラサキカタバミ・・・。ほかにも数種類の食べられる道草が生えているね」と六浦園長。
まずは聞き慣れた「ヨモギ」から味見。
ペットボトルの水で汚れをしっかり洗い流してからパクリ・・・。
見るからにヨモギ。しかも青々として美味しそうに見える!
確かに草餅を前歯でかじったときに似た風味は口の中に広がる。
しかし、決して美味しくはない。
濃い緑の味がする。苦味も強い気がする。率直に言うと、まずいっ!
横ではホズミンが、あまりのまずさに叫び声を上げている。
かなり初回からダメージを受けたホズミン
すごくまずいと六浦園長に教えられた、イヌガラシも食べてみる。
まずいっ! これは苦い、渋い、ニオイがキツイ!飲みこむことができず、思わず口から出してしまう。
イヌガラシの頭からパクリと食べる編集部千葉氏。目が点になっているのがわかるだろうか
「苦い!渋い!匂いがキツイ!」の三拍子、イヌガラシ
道草を食う調査スタート地点、『都会の道草』の調査結果は散々(?)なものだった。
次は期待したい!『工場地帯の道草』編
次の調査エリア、工場地帯のど真ん中、横浜市鶴見区末吉町に到着。
道草を眺めながら歩き始めると、六浦園長がニヤリと笑顔で立ち止まった。
「コレ食べてみますか?」
と言いながら指差した先には、紫色に染まった猫じゃらしのような花穂。
どう見ても食用には見えない。
私たちがちゅうちょしていると、六浦園長が率先してパクリ。
「えええええ~っ!」
よし! と覚悟を決めて、スタッフみんなで食べ始める。
「ふさふさがダメだ~」と、みるみる渋い顔になっていく千葉氏
このふさふさとした花穂はチガヤという道草。唇と舌に触れる感触が忘れられなくなりそうだ。
「こんなところにヤマノイモが生えているよ!」
六浦園長の声がするほうに足を進めると、植え込みの中から茶色っぽいツルが顔を出している。
道草にしては珍しいヤマノイモだ。
ヤマノイモの先端をマクロで撮影。見た目は山菜っぽいイメージ?
先端10cmほどをむしり取って食べてみる。
これは美味しい!噛むと粘りが出てくる食感といいまろやかな味といい、その名の通り山芋のようだ。
六浦園長いわく、「全国を走り回るトラックにくっついて、偶然ココまで運ばれてきたのだろう」とのこと。