7月10日から募集を開始! 市民参加型フルマラソン「横浜マラソン2015」のコースのビューポイントを教えて!
ココがキニナル!
「横浜マラソン2015」にぜひ参加したいと思っています。参加料が15000円であると知りました。参加料ってどうやって決まっているの?取材お願いします (Kyo-chanさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
みなとみらい大橋からスタートし、パシフィコ横浜を目指す。参加料は主に運営側と受益者(参加者)とが半々で受け持つという意図で算出
ライター:山口 愛愛
横浜初の市民参加型フルマラソン大会「横浜マラソン2015」の募集が、いよいよ7月10日から始まる。市民ランナーはもちろん、横浜市の一大イベントとして経済波及効果も含め、ハマッ子の期待は高まるばかりだ。
前回、概要をお伝えしたので、今回は6月23日(月)にヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルにて行われた記者会見で新たに発表されたことを踏まえ、参加料やコースについてキニナル真相に迫る。
JR関内駅から徒歩5分ほど、横浜マラソン2015の主催である、横浜マラソン組織委員会事務局を訪れ、事務局次長(横浜市市民局スポーツ振興部スポーツ振興課担当課長)の渡辺充(わたなべみつる)さんにお話を伺った。
事務局スタッフ約20名を代表して渡辺さんにお話を伺う
6月23日の会見では、フルマラソンで2万3950人(参加費1万5000円)、10kmで1000人(5000円)、10km車いすで30人(5000円)、2kmの車いすで20人(3000円)の4種目で計2万5000人を募集すると発表。
首都高速道路を走る42.195kmのコース(※クリックして拡大/提供:横浜マラソン組織委員会)
フルマラソンは、パシフィコ横浜に集合し、みなとみらい大橋からスタート。フィニッシュはパシフィコ横浜を通り抜け、海の見える臨港パークとなる。コースや見所を再確認し、フィニッシュが山下公園になる10kmコースの詳細も新たに説明された。
10kmと2kmのコースはMM地区中心(提供:横浜マラソン組織委員会)
観光名所を巡るようなメリハリのあるコース
大会アンバサダーの発表と挨拶にも注目が集った。
横浜出身の俳優、谷原章介さんと女優の剛力彩芽さん、横浜在住のアテネオリンピック男子体操団体金メダリストの米田功さんがアンバサダーを務め、それぞれの思いを語った。
横浜にゆかりのあるアンバサダーがアピール(提供:横浜マラソン組織委員会)
「生まれ育った横浜での開催が嬉しい」と谷原さん(提供:横浜マラソン組織委員会)
剛力さんは「記念すべき第1回、参加しなきゃ損ですよ!」と盛り上げた(提供:横浜マラソン組織委員会)
「フルマラソンの完走は金メダルに匹敵する達成感!」と後押しする米田さん(提供:横浜マラソン組織委員会)
ほかにも、横浜のプロスポーツチームを代表してアンバサダーに就任した横浜DeNAベイスターズの鈴木尚典(たかのり)選手、横浜F・マリノスの波戸康広(はとやすひろ)選手、横浜FC代表の奥寺康彦(やすひこ)さん、横浜ビー・コルセアーズゼネラルマネージャーの小川直樹さんと、各チームのマスコットキャラクターも駆けつけ、大会を盛り上げると約束。
地元のプロスポーツチームも協力(提供:横浜マラソン組織委員会)
記者会見の様子からも、規模の大きさや多くの人が楽しみに待っていることが伺えた。横浜マラソンは、東京、大阪マラソンに続き、日本の主要都市のなかでは3番目の規模の市民参加型マラソンになる。
ここでキニナルのが一般市民が支払う参加料。東京マラソンも大阪マラソンも1万円。記念すべき第1回を迎える横浜マラソンは1万5000円と先の市民大会に比べ、値段が高い。
この料金はどのように算出されたものなのか。
新たに作られた大会概要にも参加料が記載された
「横浜マラソンの運営費用は7億円を見込んでいます」と切り出した渡辺さん。
「この事業の運営側と受益者(参加者)とが概ね半々を出し合って、継続して回を重ねていきたいとの思いがあります。運営費で主にかけていくのは安全面に対してですね」と説明する。
コースの目玉といえば、ランナーが首都高速道路を走ることができるということ。後ほどコースの詳細をお伝えするが、約20km地点となる横浜市中央卸売市場・南部市場で折り返し、復路は首都高速道路湾岸線の「杉田」から「本牧ふ頭」まで、自分の足で走ることができる貴重な機会となる。
「コース選定には苦労しました」と話す
「首都高速道路株式会社の協力で両車線を通行止めにします。ランナーが走るのは上り(内陸側)ですが、緊急事態のための車輌も準備し、緊急搬送ができるよう反対車線も確保しています。もちろん、当日はコースに当たる一般道も通行止めにするので、誘導や警備などの安全のための経費がかかります」という。
横浜市から1億円、神奈川県から3000万円の公費も投入し、ほかにJX日鉱日石エネルギー株式会社(ENEOS)や日産自動車株式会社など、地元の企業の協賛で運営費7億円の約半分をまかなうとのこと。
「公費1億円を投入するのは大きいのですが、市民マラソンの初回の経済波及効果は運営費の約10倍ともいわれています。横浜の名所をまわる観光コースでもあるので遠方からのランナーも視野に入れているので、宿泊や飲食などで、横浜が盛り上がることを期待しているんですよ」と渡辺さん。
「地元の団体の応援なども見所」とコースを説明
「ランナーだけでなく、応援の方も楽しめる工夫を凝らしています」と、“オール横浜”のイベントと位置付け、コースや催しを企画している自信たっぷりの様子だ。