鶴見市場駅近くにある昔からなぜか「メガロン」と呼ばれている謎の公園、モヤモヤするその名前の理由は?
ココがキニナル!
鶴見区に市場旧東海道公園という広場があります。昔からその公園はなぜか「メガロン」と呼ばれ、由来を知る人がいません。同窓会でも話題が上がるのですが、毎回モヤモヤして帰ります。(ともキングさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
販売開始から約1ヶ月、さまざまな理由で「鶴見第2スカイハイツ」と名前を変えた幻の分譲マンション「メガロン」が、広場の愛称の由来とされる。
ライター:クドー・シュンサク
初めて耳にした4文字。新種の果物か、樽のお化けか、多額を90年くらいかけて返す借金か、なんにしても響きはいい。というか、言いたくなる、言うと気持ちいいワードでもある。
メガロン。まずは管理元から調査。
市場旧東海道公園運動広場「メガロン」
ヘタにかたい葉っぱが何枚かあって、ハンドボールくらいの大きさ。洋梨のような形状で皮は厚く実はやわらかい。収穫時期は9月~10月。なんとなくイメージしてみた、果物のメガロン。
名称の由来や広場の詳しいこと諸々、市場旧東海道公園運動広場を管理している鶴見土木事務所管理係の平川さんに伺う。
いつもお世話になっております
「メガロン? ・・・市場旧東海道公園運動広場ですか・・・管理は行っていますが、そういった名前の由来などはこちらで把握しておりません」との回答。
管理を含め、ほかに広場に携わっている方々はいるのか尋ねてみると「詳しくは、市場旧東海道公園運動広場管理運営委員会の方々がいらっしゃるので、そちらで伺ってみてはいかがですか」とのご案内。
市場旧東海道公園運動広場管理運営委員会に問い合わせ、詳しい方を紹介していただける運びに。そぞろと、委員会の方がいらっしゃるという事務所へと向かう。
メガロン。
メガロンの由来
お伺いに
参りました
お話を伺うのは市場旧東海道公園運動広場管理運営委員会の長岡商事の長岡和男さん。
メガロン
「メガロンとはね、その昔販売されていた分譲マンションの名前なんですよ。あそこの広場にあった鶴見第2スカイハイツというマンション、それの旧名なんです」と話し始めた長岡さん。
マンションの名前だという
京浜急行電鉄株式会社が大手ゼネコンと共同販売をしたマンションが「メガロン」という名前だった。
今から33年ぐらい前に販売を開始したが、バリアフリー設計にミスが発覚。それが原因で金融公庫からの借り入れが不可になり、運営における問題が大きく膨れ上がった。結果、設計を受け持った大手ゼネコンが責任を取るカタチでマンションを引き取ることに。
約1ヶ月だけ存在していたメガロン
京急は手を引いたが、「メガロン」と名づけたのは京急側。販売も開始していたが、引き取った側が名前も自分たちでつけるという運びになり、「鶴見第2スカイハイツ」と名前が変更された。
その「鶴見第2スカイハイツ」も、6年前に取り壊しになり、現在は「ナイスクオリティス」という名前の違うマンションに建て替えらている。
ちなみに「鶴見第1スカイハイツ」は、現在も広場とそう遠くない距離に存在するという。
広場としてのメガロンの運営・管理における覚書
メガロンが設計・施工の工事がされている時、大きな垂れ幕で「メガロン」と書かれていたのが印象的だったと長岡さん。当時4階建てまでしか建てられなかった地区に、初めて出来る11階建ての高層マンションは大きく話題となり、大きな垂れ幕の「メガロン」の文字は一際目立っていたという。そんな話題性も含め、地域の人々は高層マンションのそばにある広場を「メガロン」と呼び始めたのではないかと話してくれた。
長岡さんの案内で
メガロンへ行ってみることに
メガロン、敷地面積が1万平方メートルあるそうです。