ドヤ街のど真ん中にある「アートなホステル」って、どんなところ?
ココがキニナル!
石川町駅北口から徒歩圏内にあるHostel Zenというホテルが、アーティストによる作品が設置されていて、とてもアコースティックな空間になっているよう。調べて頂けますか?(くまちゃん☆さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
インスタレーション化された客室やウォールペインティング。2011年の横浜トリエンナーレを期に「宿泊アート体験」と称されるアート空間が生まれた。
ライター:クドー・シュンサク
石川町の駅から近くのホステルといえば、寿町の簡易宿泊所の界わいではないかと想像。そこにアートな空間とは・・・近ごろグルメ記事もあった寿町界わいにアート空間とは。
しばしイマジンしても、あまりぱっと浮かび上がらない寿町とアートの接点。
少々の不思議と違和感のマーブル模様。どういった空間やアートが展開されているのか。
寿町へ。
ちょっと不思議な空間「Hostel Zen」
JR根岸線の石川町駅から歩いて3分ほど、簡易宿泊所が多く立ち並ぶ寿町界わいへ。
歴史やその様相から、この界わいを訪れる時は、ちょっとドキドキするもんです。
発見
アート空間はここ別館ではなく本館にあるとのこと
細い路地を抜け本館へ。
本館へ
到着
花札「芒(ぼう)に月」のようなデザインが看板に施された「Hostel Zen(ホステルゼン)」本館。入口付近では、一杯か二杯かわからないが、昼からいい仕上がりになったおじさんたちが陽気に迎えてくれた。
では
おじゃまします
外観からは、さほどアート風情は感じ取れない。花札の看板と、入口付近は「和」の構造と配色が味のある雰囲気はあった。訪問した昼の時間帯の受付は5階との案内板。チェックイン前、清掃やもろもろの忙しい時間帯だったようで。
寝具の搬入さんと一緒に5階へ
「エレベーター無いから大変さぁー」と搬入のおじさん。「キツイよー大変さぁー」と続け足早に5階へと消えた。5階を目指していると、階段の様子に少々目が止まる。
階段に年号
視力検査や身長測定
次の階段には元素記号
「なんだろうこれ」と思いながら5階へ到着。
和風な階段踊り場と壁には無数の昆虫模型
「なんだろうなこれ」と、不思議な気持ちになる。様相、テイスト、モチーフ、すべてが不思議な空間。ちょっと不思議で、笑えてもくる。受付へ入り、お話を伺うことに。
「ちょっと不思議なんですけどいいですか」
とは言わないが、「Hostel Zen」オーナーの岩本さんに諸々を伺う。
築40年のこの建物は、某企業の社員寮だったものを買い取り、30年前から簡易宿泊所として営業を開始したという。
朝食を摂るスペースでお話
オーナーの岩本さん。お洒落ポロシャツ
ちょっと不思議な階段やその空間について。国内外から多くの宿泊客が訪れる「Hostel Zen」の共有部分をひとつの学校として見立てる改修プロジェクトで、神奈川大学建築学科の曽我部研究室の方々により、「Hostel Zen」全体が学校という、誰もが共有可能なコミュニケイティブなスペースとして活用されることを期待し作られたという。
その経緯について岩本さんは「そういう風にするという話がもちかけられたので・・・」
「好きにやってくれていいと言いました」
ドライな回答。冷めているとか、突き放すとかではなく、いたってドライな回答。