何故そこに花札が!? 井土ヶ谷にある「謎の階段」が作られた理由とは?
ココがキニナル!
南区井土ヶ谷駅付近(南太田四丁目公園のところ)にある睦月〜師走までの花札のタイルが埋めてある階段があります。何故花札が埋めてあるのか調べてください! (ねぎっこさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
南区の南土木事務所や横浜市環境創造局に伺うも、資料も記録も残っていなかったが、どうやら約25年前の下水工事の際に埋められたらしい。理由は不明
ライター:クドー・シュンサク
まだ小さいころ、よく親戚と遊んだ記憶がある花札。大人になってからは、めっきりやる機会も減った。キニナル階段に埋め込まれた花札。何かのルーツ、伝説の賭博師への鎮魂歌、遊び心、はたまた・・・出来心とか、なんとなくとか。
「実は私、花札やったことないんですよぉ~」と、過食症とメガネがチャームポイントのメガネくん(編集部・宮城)。実はってナンダよ。
「あれは知ってるんですけど・・・あの、鹿とか馬とか猪? のやつだけ知ってます」
今日も、おネエ言葉が絶好調猪鹿蝶。鹿と馬って。ひっくり返して、差し上げようか。
花札階段の謎鹿蝶
まずは現地井土ヶ谷へ行き、花札が埋められている階段=「花札階段」を確認。
小雨降る京急井土ヶ谷駅に到着
階段の場所へ
この奥の階段らしい
ここでメガネくんから「実は階段、200段以上あるんですよ~」とオネエなさえずり。
だから、実はってナンダよ。これ以上の「実は」がお腹いっぱいなので何が「実は」なのか聞いてみた。メガネくんは、ほくそ笑みながら「実は200段以上です(笑)」と言う。
彼は何がうれしいのでしょうか、誰か教えてくれませんか。
花札階段付近にさしかかると、階段近くの自宅玄関先で一服中の男性がいたので話を伺ってみることに。
この家で生まれ育ったというWさんに花札階段の歴史からお伺い
現在32歳だというWさんいわく、ご自身が中学生くらいのころ、約20年前にできたような記憶があると話してくれた。「確か、階段の補修工事があって、その工事が終わってから花札が入ったはず」とも付け加えてくれた。なぜ花札か? その由来についてはわからないとのこと。
それにしても花札、ありました。
あったけど一枚だけか
ずらっと並んでいるではなく、一枚ぽつんとあるかんじ。これは、階段を上がって行くうちにすべての札が見られるというアレですか。どおりで「実は」って言ったり笑ったりしてたもんだ。メガネくんに「知ってたの?」と聞くと上目づかい調で「ええ(笑)」
なんだそれ
持参した花札を並べ撮影
次の札へ
17段上がった所に次の札、如月(きさらぎ)。それからは数段上がって札。数段上がって札。といった仕上がり。
26段目に弥生
45段目に卯月(うづき)
ここで卯月札のある側の自宅庭先にいたご夫婦に花札階段についてお伺い。
「編集担当がオネエ口調のライター・クドーですどうも」
Iさんご夫婦いわく、元々あった階段自体が整ってなかったという理由と、下水工事を機に階段をおよそ25年前に改修。その際、花札が埋め込まれていたとのこと。過去は横浜国立大学の経済部がこの階段の頂上に、そして現在は清水ヶ丘公園を目指し、日々若い方からお年寄りまでさまざまな方々がこの階段を往来しているという。
ここでまたなぜ花札なのかご存じですかと尋ねてみたが、やはりわからないとのこと。
ありがとうございました。
カウント再開
あった
あったね
おー
もうすぐ頂上
ここまで、73段目に皐月、85段目に水無月、97段目に文月、109段目に葉月、141段目に長月、168段目に神無月、204段目に霜月ときた。
皐月、水無月、文月・・・
長月、神無月、霜月・・・
そして頂上は師走。
228段目に師走
お疲れ様でした
頂上に着くとメガネくんが「ちょっと電話してもらっていいですか」と。
急だねメガネくん。頂上で電話するって、実は、決めてたん?