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映画「コクリコ坂から」の高校生限定試写会の様子は?

ココがキニナル!

映画「コクリコ坂から」の横浜の高校生限定試写会はどうだったの?

はまれぽ調査結果!

宮崎吾朗監督の本音トークあり、高校生からのぶっちゃけトークありと試写会会場は大いに盛り上がっていました!!

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ライター:桐生 由美子

7月16日に公開される、スタジオジブリの最新アニメーション映画『コクリコ坂から』。

1963年頃の横浜を舞台にくり広げられる、今作品のテーマは「親子二世代にわたる青春」だ。
ストーリーは、当時の高校生やまわりの人たちの日常が描かれると同時に、戦争やその後の混乱期を生きた親たちの出来事にまでさかのぼっていく。

そこで、はまれぽ『コクリコ坂から』企画第4弾は、監督 宮崎吾朗さんインタビュー!
映画公開に向けての意気込みや、父であり今作品の企画・脚本担当でもある、宮崎駿さんとのエピソードなどを語っていただいた。

また、同日に神奈川近代文学館で行われた横浜の高校生200名限定試写会。その後に試写会会場で行われた監督と株式会社ドワンゴ代表取締役会長 川上量生さんとのトークショーの様子も取材してきた。



30年以上の時を超え、アニメーション映画として生まれ変わった『コクリコ坂から』


 


どんな質問にも気さくに答えてくれる監督は、まじめな顔と笑顔の落差が印象的


―『コクリコ坂から』が無事に完成した感想は?
とにかく完成してよかったです。実はスタジオジブリが始まって以来、一番制作が遅れた作品だったので。

―今作品をファンタジーではなく、現実にありそうな話にしようと思ったきかっけは?
震災などもあり現実を見てしまったので、ファンタジーを通して何を伝えるのかが見えにくくなりました。現実に近いところに軸足を置いて、そこにいるキャラクターをどう描くか?が、これからのテーマになると思います。

―私は子どもの頃にこの作品を読んでいた読者ですが、63年の少女漫画を映画にしようと思ったきっかけは?
父 宮崎駿が40代の頃に山小屋でパラパラと読んだ、『なかよし』という少女漫画雑誌を思い出したのがきっかけです。
当時読んだのは、連載途中の『コクリコ坂から』。そのため、プロデューサーの鈴木敏夫さん含む数人のオジサンたちが集まって、ストーリーの始まりと結末を推理し合ったとか。実際に全ストーリーを知ったのはその数年後。結末を見て「俺が考えていたのとは違う!」などと、盛り上がったらしいですよ(笑)

―駿さんの考えた結末も気になるところですが、今作品一番のおすすめポイントは?
今回は音楽も聴きどころが多いです。手嶌葵ちゃんが歌ってくれた主題歌はもちろん、坂本九さんの『上を向いて歩こう』や、昔どこかで聴いたことのあるような身近な音楽をたくさん使っています。

―駿さんが今回企画と脚本を手掛けていますが、コンビ感は?
コンビ感はないです(笑)。父から投げつけられるものをどうやって受け止めるか、それを僕が取り入れるか取り入れないか。それ今回のテーマでした。必死でした。
 


宮崎駿さんとのエピソードには、厳しさ+親子の信頼感がうかがえる


―舞台となる横浜についてどんなふうにイメージを作り上げましたか?
当時の学生さんにたくさん話を聞きました。そして感じたことは、63年頃の横浜にはまだ戦争の名残があったということ。港町だからこそ、戦争によって壊されてしまった歴史もあったのだということも知りました。
横浜だけでなく、映画を観た人それぞれの、コクリコ坂という場所を思い浮かべてもらえるといいですね。

―なんでもない日常を毎日繰り返すということも、ストーリーの肝になっているような気がしますが?
毎日同じことを繰り返せることの、ありがたさや幸せも感じてほしいです。

―監督は毎日繰り返している日課はありますか?
朝起きたら子どもを起こして、着替えさせて…。子どもはもうすぐ3歳になります。

―お子さんはどんなふうに育ってほしいですか?
アニメーションの道は選ばないでほしいです(笑)

―横浜市民へ一言お願いします。
みなさん地元をとても愛していますね。地元って特別なんだなと感じました。また、先日震災後の盛岡で試写会をやったのですが、ストーリーの中に宮沢賢治の言葉が出ていることをとても喜んでくれたんです。「うちらの映画だ!」って。地元を愛しているからこそ、そういう小さなところに気付き感動をしてくれたんだと感じます。多くの地元を愛する人たちに、この作品も愛してもらえたら幸せです。
 


「二世代と言わず、三世代で観に行ってほしいです」と宮崎吾朗監督
 

サインにも快く応じてくれた宮崎吾朗監督



宮崎吾朗監督と高校生とのぶったけトークが炸裂!!次のページ≫