横浜開港の歴史に触れる旅。はま旅Vol.20「戸部編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第20回は、昔の横浜の面影が残る戸部駅。横浜開港の歴史に触れることはできるのか!?
ライター:橘 アリー
懐かしい町、戸部
戸部町は、かなり昔、ライターの橘が質素と自由と共に暮らしていた町。
その頃から年月が経った今でも、かなり質素でけっこう自由であるのは、生き方の為か?
そして、この町に昔の横浜の面影が残っているのは、ここで暮らす人たちの生き様の反映なのか?・・・などと想いを巡らせながら戸部駅を出発!
戸部駅前より、旅に出発
旅の所持品は、カメラ・マイボトル・ヨガマット、そして、お風呂セット。
今回の旅に、なぜヨガマットとお風呂セットを持参したのか?
それは、追々お話する事に・・・。
駅の案内板
戸部の町は古くから住んでいる人が多いが、隣接する西区中央や平沼などは新しいマンションが多く、戸部駅の一日平均の乗車人数は年々増加している。
駅の改札を出て、国道1号線とは反対方向に200mほど高架線沿いに歩いて行くと、「紅梅通り」に突き当たる。
名前の通り、その昔、この通りには梅の木が植えられていたそうだが、残念ながら、今は何の痕跡も無い。
・・・ちょっと寂しい感じがする。
では空想を働かせて…「梅の花が咲いていた頃は、さぞかしキレイで芳しかっただろうな・・・」と思いながら通りを進んで行くと、風に乗って胃袋を刺激する匂いが!
腹がへっては旅は出来ぬ!
インドカレーのお店「シャンティ デリ」
「あぁ~、もうダメ!我慢出来ない!!」とばかりに、たまらず店内へ入り、一瞬、取材も忘れ素に戻り、「シャンティヘルシー ベジタブルカレー」を注文!
特製ソースで味付けしたヘルシー野菜カレー(ランチ時には¥750)
優しい味で、体中にエネルギーが満ちてくる
胃袋が落ち着いた所で、「あぁ! 旅の途中だったんだ!」と我に返り店内を見渡してみると、お店の人は全員インドの人。
インドの言葉は分からない、インド繋がりで言うとヨガで覚えたサンスクリット語をほんの少々、それもヨガポーズの名前だけ…、となると他に選択肢は無く、日本語で店名の意味について訊ねてみる。
「シャンティは、落ち着くっていう意味ね・・・それから、人の名前にもあるよ~♪デリはニューデリーのデリじゃ無いよ~♪配達・・・デリバリーのデリだよ~♪」と、お店の人はかなり流暢な日本語で答えてくれた。
カレーでエネルギー充電した所で、旅の続きへ・・・。
横浜開港の道へ
紅梅通り
「紅梅通り」をランドマークタワー方向へ進んで行くと、「横浜道」に出る。
横浜道プレート
横浜道(よこはまみち)とは、横浜開港(1859〈安政6〉年)に際して、東海道と横浜港を結ぶために現在の横浜市西区・中区に造られた街道のこと。
「横浜道」には、こんなエピソードがある。
工事の着工前に、工事用の資金が持ち逃げされ、工事を進めるお金が無くなってしまった。そこで、保土ヶ谷宿本陣の苅部清兵衛が資金を立て替え、開港前の三ヶ月で突貫工事が行われ、開港の前日に完成した。
「持ち逃げ」は今でも聞くけど、私財を投げ打って世の中の為に尽くした人の話しは、今は聞かないですね。