名前の由来や謎の揺れ、ハルカスからのナンバーワン奪還案・・・「横浜ランドマークタワー」に関するキニナルを一気解決!
ココがキニナル!
横浜ランドマークタワーの高さ296mなのはなぜ?/下の地面は頑強な岩盤?/名前を直訳すると「横浜目印塔」由来は?(順に象の鼻さん/i-sさん/Nipさんのキニナル)(他、本文参照)
はまれぽ調査結果!
高さは航空法により、名称は街全体のシンボルとしての意味、地盤は埋立地ではない。日本一の高さにはこだわっておらず、奪回案も考えてはいない。
ライター:三輪 大輔
最近、編集部・山岸は忙しいようで、口癖のように「仕事が溜まっているんだよね」と言っている。だから「何かできることがあったら、やりますよ」と優しい言葉をかけたのだが、それが間違いだった。
「じゃあ、横浜ランドマークタワーのキニナル投稿が5つあるから、一気に解決してきて!」との相変わらずの無茶ぶり。女帝の中では「何か手伝う」という言葉が「何でもやる!」に変換されるみたいだ。
そこで今回は、横浜ランドマークタワーのキニナル投稿を、一気に5つも解決! 早速、横浜ランドマークタワーに向かうことにした。
横浜ランドマークタワーの徹底調査開始!
名前の由来と地盤の秘密、そして34階の揺れとは!?
本調査の開始にあたって、山岸から渡されたキニナルリストは下記の5つ。5つで驚いていたが、実は横浜ランドマークタワーに関しては、まだまだ多くのキニナル投稿が来ているのだとか!
過去に何度か、はまれぽでも横浜ランドマークタワーを取り上げてはいるが、その人気は衰えることを知らない。やはり横浜のシンボルだけあって、たくさんの人が注目をしているようだ。
山岸からの指令リスト
そこで今回の調査では、横浜ランドマークタワーの担当者の方にもご協力をいただき、1階から展望フロア「スカイガーデン」に昇りながら、順を追ってキニナル投稿に回答をしていきたい。
まずは横浜ランドマークの名前に関して。オフィスエントランス入口で見つけた「横浜ランドマークタワー」の文字。確かに、キニナル投稿にもあったように直訳すると「横浜目印塔」になる。その名前に関して、横浜ランドマークタワーの担当者に尋ねてみた。
みなとみらい大通り側にある大きな文字
「もともと横浜ランドマークタワーは、みなとみらい21地区の先導的役割を担うことを期待されて建設されたビルです。そのため横浜のどこからみても、高さや形態などにおいて象徴的な建物となるように『横浜の街全体』を意識した名前となりました。国際都市横浜のシンボルになってほしいという想いが込められています」
過去にはまれぽでも取り上げたように、横浜ランドマークタワーは横浜市内全区から見ることができる。まさに横浜の目印であり、シンボルであるのだ。こうした想いが込められているため「横浜ランドマークタワー」という名称になっている。
このまま続いて「横浜ランドマークタワーは埋立地に建っているんですか?」と地盤に関する質問もぶつけてみることに。すると意外な答えが返ってきた。
かなり固そうな地盤ではあるが・・・
「よく埋立地だと思われてしまうんですよ」と、担当者の方。地盤に関して説明をしてくれた。
「横浜ランドマークタワーが建っている場所は『土丹層(どたんそう)』という硬質な粘土層の上に建っています。とても固い地盤なので、高層ビルの建築に向いているんですよ」
なるほど、横浜ランドマークタワーは埋立地ではなく、高い建物の建設に適した場所に建っていたのか。早くも2つの疑問が解決したところで、次は館内へ向かうことにした。
スカイガーデン入り口から館内に
やってきたのは3階にあるスカイガーデン入口。この日、入口で筆者たちを出迎えてくれたのは、同館スタッフのウシコシさんである。
横須賀出身である彼女は、もともと横浜ランドマークタワーが好きで働き始めたらしい。「制服がカワイイというのも、キッカケになりましたね」とのこと。これにはカワイイ子が大好きな編集部・山岸も同意していた。
そして3階の入口から横浜ランドマークタワーに入館。エレベーターを下り、2階のロビーへ向かうことに。
2階のロビーを潜り抜けると・・・
そしてロビーで受け付けを済ますと、エレベーターホールにたどりつく。このエレベーターに関しても、以前はまれぽで「日本最速のエレベーター」として紹介した。
しかし今回、新たにエレベーターに関してキニナル投稿が来ている。そこで大阪府の「あべのハルカス」が日本一高いビルになった後、エレベーターのアナウンスなどが変わったのかどうか尋ねてみた。
横浜ランドマークタワーの日本最速エレベーター
「あべのハルカス完成後も、横浜ランドマークタワーの館内案内やエレベーターのアナウンスに変更はありません」とのこと。高さに関する疑問には後ほど、お答えいただけるとのことで、同じキニナル投稿にあった奪回案に関しても、その時に聞いてみることに。まずは日本最速のエレベーターで展望フロアの「スカイガーデン」に向かうことにした。
エレベーターの模型。これに乗って展望フロアへ
宇宙をイメージしているという天井部分
横浜ランドマークタワーのエレベーターの速度は分速750メートル。約40秒で展望フロアまでたどりつくという。ちなみに横浜ランドマークタワーの8階から48階はオフィスフロアになっている。ここで、猛スピードで過ぎ去っていく34階フロアの揺れに関して質問をしてみた。
エレベーターの回数案内もスピードで変化する(写真は降下時)
「横浜ランドマークタワーは超高層の建物であるため、風が強い日には揺れを感じる場合があります。しかし風の影響を軽減する制振装置をビルの最上層付近に設置しているので、揺れを軽減できる構造になっていますよ」
確かに日によって揺れを感じることもあるそうだ。しかし長周期地震動にも対応している制振装置のおかげで、館内の安全は守られているという。そして、この揺れを軽減する制振装置に関しても、実は過去にはまれぽで取り上げていたりする。
そしてエレベーターは、あっという間に69階にある展望台フロア「スカイガーデン」に到着した。