超高層ビル「ランドマークタワー」の屋上はどうなってる!?
ココがキニナル!
誰もが知っている高層ビル「ランドマークタワー」。その屋上ってどういう感じになっているのか気になります。一般人は絶対に入れない場所だと思うので、突撃取材してきて欲しいです。(濱のホタルさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
屋上の中央には緊急離発着用ヘリポートがあり、隅には窓掃除のためのゴンドラが格納されていた。屋上からの眺めは、不思議な迫力があった!
ライター:吉澤 由美子
ガラスもフェンスもない、高度296mの眺望
(続き)
屋上の角には、以前はまれぽの記事で紹介した窓を掃除するゴンドラの装置があった。
巨大なゴンドラ装置
この大きな装置がゆるゆるとビルの壁を這っていくのかと思うとクラクラ。
屋上のヘリポートは、横浜ランドマークタワーが開業してすぐ、横浜市消防局が訓練で何度か使っているが、菊池さんが担当になった3年間で使われたことはないそう。
屋上ヘリポートは入口にあったように、「緊急離着陸場」
横浜ランドマークタワーのヘリポートはあくまでも緊急用のもの。災害時など、地上の交通網が使用できなくなった時などのためにある場所なのだ。
風による揺れを軽減する制振装置
なかなか見ることができない施設としてもうひとつ、70階に設置されている制振装置も見せていただいた。
これは、風による揺れを軽減するために設置されたもの。
横浜ランドマークタワーのように超高層のビルは風の影響もかなり受けることになる。そこで、年に数回吹く春一番のような強風でも揺れをほとんど感じないよう、揺れを軽減する装置が設置されているのだ。
制振装置。中央の黄色い部分が振動体(おもり)
装置があるのは、建物の四隅部分の南北に1基ずつ。対角線上に設置された2基が揺れを制御している。
吊られた170tの振動体が360度自由自在に動くことで、どの方向からの揺れにも対応でき、吊下げるロープを何段かに折りたたむことで省スペースになっている。
1基の大きさは9m×9m×5m、総重量は250t
センサーで検知した建物の揺れと振動体の揺れをもとに、コンピューターで振動体の振幅・振動方向を最適にコントロールするアクティブ式の制振を行って、最小限の揺れに軽減しているのだ。
大きなビルの揺れを制御する装置はやはり大きかった
この装置は三菱重工株式会社広島製作所で組み立て、作動特性試験を実施したのち横浜に運ばれた。そして、ドックヤードガーデンで地上組立が行われ、1992年9月、建物タワークレーンで吊りあげて設置された。
風による揺れの軽減のために設置されたものだが、地震後の揺れを急速に抑える効果があるとのこと。長周期地震動(約2秒~20秒周期で揺れる振動)にも対応するよう、改修している。
竣工当時、画期的なシステムとして注目された制振装置は、今も強風から横浜ランドマークタワーを守っている。
取材を終えて
ガラスもフェンスもない296mの屋上は、直下こそ見えないけれど、頭上に広がる空や生身で受ける風の感触もあって、天上にいるような不思議な気持ちがした。
下から見上げると「あんな高い場所にいたのか」と改めて感慨がわいた
一般の目になかなか触れることがない横浜ランドマークタワーの屋上と制振装置。そこには、揺れや災害、緊急時に備えた設備があって、それが横浜ランドマークタワーに集うさまざまな人を守っていた。
※屋上や制振装置は特別な許可をいただいて撮影しています。
― 終わり―
横浜ランドマークタワー
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目2-1 220-0012
電話番号:045-222-5015
http://www.yokohama-landmark.jp/page/
横浜ランドマークタワー69F展望フロア スカイガーデン
営業時間:
通常営業10:00~21:00(最終入場:20:30)
延長営業日・年末年始を除く延長営業10:00~22:00(最終入場:21:30)
毎週土曜日・月曜日が休みの場合の前日日曜日
入場料金:大人(18~64歳以下):1000円
65歳以上・高校生:800円小・中学生:500円幼児(満4歳以上):200円
http://www.yokohama-landmark.jp/skygarden/page/
※平日限定の「雨の日キャンペーン」や休日限定の「視界ゼロキャンペーン」などお得な特別企画もあります。
スカイガーデンでダイヤモンド富士を見るチャンス!
10月5日(金)~7日(日) 17:10頃
富士山の山頂に太陽が沈む「ダイヤモンド富士」を見ることができる、年に2回の貴重な機会が巡ってきます。
天候によっては見えない場合もありますが、もし見ることができたら忘れられない光景になりそう。
祝人さん
2012年10月06日 08時45分
エレベータのボタンは壮観ですね ボタンを全部押したら 最上階まで何分かかるのかなあ(。_・☆\ ベキバキ
myuuchan2さん
2012年10月06日 01時37分
末息子が小学4・5・6年だった数年前、夏休み親子スカイガーデン空中キャンプというのに参加しました。初日に、この耐震装置と地下の巨大水槽を見学させてもらいました。さすがに屋上へは行きませんでしたが、すべての規模の大きさにびっくりしました。地下の水槽へは、マンホールのような蓋をあけてはいったり、となりの区画へは、土管の中を通って行ったり、すべてがめずらしかったです。夜は、営業終了後のスカイガーデンの床にシェラフを敷いて寝ました。暗い海と陸の一面の灯りがきらめき、観覧車の0:00を見、窓の手すりで迎えた夜明けがとてもきれいでした。なつかしいです。20周年イベント楽しみです。
くてくてさん
2012年10月04日 11時48分
このように一般人が入れないところを取材してもらえると面白いです。