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横浜DeNAベイスターズがファンの夢をかなえる「DREAM STADIUM2015」の様子をレポート!

ココがキニナル!

7月4日(土)、5日(日)に行われた、横浜DeNAベイスターズがファンの夢をかなえる特別イベント「DREAM STADIUM2015」の様子はどんな感じ?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

「平成の怪物」と称された松坂大輔投手以上の逸材と言われた男性が、一度も立てなかったマウンドで17年ぶりの投球を披露。家族も祝福

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ライター:田中 大輔

「今年は、どんな夢が輝く?」

2013(平成25)年シーズンに始まり、今年で3回目となる横浜DeNAベイスターズのイベント「DREAM STADIUM(ドリームスタジアム)2015」が、7月4日(土)と5日(日)に開催された。
 


どんな夢が輝くのか?
 

夢を持つことの大切さを感じてもらおうと、一般のファンから「夢」を募集し、その夢を球団が叶えようという企画だ。

今年はどんな夢が輝いたのか。初日の7月4日に輝いた「夢」の様子をお届しよう。



夢の詰まった始球式



この「DREAM STADIUM」では、始球式が「夢☆始球式」という、ひとつの舞台になっている。
初開催となった2013(平成25)年は、野球好きのお父さんの影響でソフトボールを始めた女子高校生(当時)・平田晃菜(ひらた・あきな)さんが主役だった。

部活を引退し、ソフトボールから離れることになった晃菜さんが、お父さんに感謝の気持ちを込めて始球式に臨んだのだ。

愛娘がマウンドに上がるまで事情を伏せられていたお父さんは、驚きの中キャッチャー役をこなしサプライズは大成功に終わった。
 


2013年も大盛り上がりだったDREAM STADIUM
 

2014(平成26)年は“83歳の女子高生”として話題になった上中別府(かみなかべっぷ)チエさんが登場。

79歳のときに川崎市立高津高校の定時制に入学した上中別府さんは、軟式野球部にも籍を置いた。年齢を重ねてもなお、夢に向かって歩む姿勢がイベントのコンセプトと合致するということで、球団の方から彼女をお招きしての始球式となった。



公式戦登板、なし



今年も「DREAM STADIUM」の始球式は特別な時間だった。

マウンドに上がったのは、田中裕介(たなか・ゆうすけ)さん。1980(昭和55)年生まれの田中さんは、中学時代は横浜市の東金沢シニアで野球に打ち込み、横浜高校へと進学を果たした。

ピンと来た方もいるかもしれないが、1980年生まれで横浜高校と言えば、エース・松坂大輔選手(現ソフトバンク・ホークス)を筆頭に「ハマのゴメス」としてDeNAベイスターズで活躍する後藤武敏G.(ごとう・たけとし・ごめす)選手や、引退後は外野守備走塁コーチを務めている小池正晃(こいけ・まさあき)さんらを擁し、1998(平成10)年には甲子園春夏連覇の快挙を成し遂げた世代だ。
 


今年の主役となった田中裕介さん
 

入学当初は「松坂以上に期待していた」と横浜高校野球部の小倉清一郎(おぐら・きよいちろう)元部長が話すほどの逸材で、松坂とのダブルエースが注目されたが、田中さんは入学直後に右肩を故障。同級生が活躍する中、それでも部は去らず、復帰を信じ懸命にリハビリに励んだそうだ。

しかし、残念ながら右肩が万全の状態に戻ることはなく、横浜高校での公式戦記録は登板ゼロに終わった。

そんな田中さんは、現在市内でサラリーマンとして働き、奥さんとふたりの娘さんとともに暮らしている。時おり、草野球などをすることはあるものの、全力プレーの野球とは縁遠い生活を送っていたそうだ。
 


高校時代、ついに上がることのできなかった憧れのマウンド
 

今回、田中さんの元上司が「高校時代に投げられなかった横浜スタジアムのマウンドで投げさせたい」とDREAM STADIUMに応募し、田中さんが17年越しの夢を叶えることとなった。