100年以上続く戸塚区「八坂神社祭礼」から露店がなくなる理由は?
ココがキニナル!
7月14日に、戸塚で最も賑わう「八坂神社例大祭」が行われますが、今年から露店の出店が一切禁止となったそう。中止になった事情と、出来れば当日のレポートをお願いします(BANDO_ALFAさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
露店の規模を縮小したい行政と露天商の折り合いがつかず、出店を見合わせ。地元商店街は独自の祭りを計画。当日の様子は、後日報告予定
ライター:はまれぽ編集部
露店がなくなる?
毎年7月14日に横浜市戸塚区戸塚町「八坂神社(やさかじんじゃ)」の祭礼で行われる「お札まき」。無病息災を祈願して五色の札をまき、その札を家の戸口に張ると厄除けになるとされる、横浜市の無形文化財にも指定されている伝統行事だが、今年は例年と様相が違うらしい。
お札巻きの様子
八坂神社祭礼実行委員会によると、毎年3万人近い人でにぎわい、露店も多く出て祭りの雰囲気を盛り上げる。
祭りにはセットといってもいい露店
露店の歴史は100年以上といわれ、ピーク時には1000店ほどが出店し、祭りに花を添えた。道路使用の関係などで徐々に数は減り、ここ2~3年は250店ほどで推移していたが、祭礼終了後も深夜まで路上で座り込んで飲酒したり、けんかなどのトラブルも後を絶たなかった。
このため、警察は5月に露店側に出店場所と数の大幅な見直しを打診。150店前後での調整を進めていたが、折り合いがつかなかった。
JR戸塚駅には屋台中止を知らせる張り紙が
実行委員会は「車両の通行止めや警備、ごみといったマイナス面も多いが、長年にわたって祭礼と露店は両輪のような関係を続けており、戸塚町の一つの文化とも言える状態だった」としながらも「深夜まで喧騒が続くと、露店近くの病院に入院している患者への悪影響もある」と問題点を指摘。
病院だけでなく、小学校や幼稚園もある
その上で「露店側との数度の話し合いで調整ができず、今年は露店の出店を見送った。今後、多くの参拝者の楽しみを実現するため、来年度の露店出店再開に向けて最大限の努力をしていく」とした。
実行委員会は露店の再開を目指す考え