100年以上続く戸塚区「八坂神社祭礼」から露店がなくなる理由は?
ココがキニナル!
7月14日に、戸塚で最も賑わう「八坂神社例大祭」が行われますが、今年から露店の出店が一切禁止となったそう。中止になった事情と、出来れば当日のレポートをお願いします(BANDO_ALFAさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
露店の規模を縮小したい行政と露天商の折り合いがつかず、出店を見合わせ。地元商店街は独自の祭りを計画。当日の様子は、後日報告予定
ライター:はまれぽ編集部
商店街は独自の祭りを実施!
100年以上の歴史がある露店の全面中止を地元商店街はどう感じているのか。
八坂神社がある国道1号線とJR戸塚駅から延びる「旭町(あさひちょう)通商店街」の間の通り(通称・ほのぼの通り)の15店ほどが加盟する「戸塚宿ほのぼの商和会」の千葉賢二(ちば・けんじ)会長と手塚康夫(てづか・やすお)副会長に聞いた。
(右から)千葉会長と手塚副会長
千葉会長によると、警察と実行委員会、露天商との間で出店の中止が決り、地元商店街には事後通告だったという。お二人は「衝撃だった。(お札まきは)歴史ある祭りで、来る人がみんな喜んでくれる。なぜ、そうなったというのが第一」と声をそろえる。
「戸塚宿ほのぼの商和会」では例年、加盟する15店ほどが店先で飲食物の販売を行っているが「露店がないと祭りがさみしいと感じて二度と来ない、という人が増えるかもしれない」と危機感を抱いている。
八坂神社の前も多くの露店や人でにぎわう
千葉会長らは「実行委員会は再開を目指すというが、現実的には厳しいと思う」という見方を示している。そのため、商和会では「ほのぼの祭り」という独自の祭りを企画。加盟店に加え、キッチンカー15台ほどで盛り上げる。
独自の「ほのぼの祭り」を企画
しかし、問題も多い。
駅ビル「トツカーナ」の開発もあり、手塚副会長の言葉を借りれば「祭りがなければ人が来ないような場所」。加えて、これまでは露店側が担っていた交通整理や緊急車両の通行の確保、警備、ごみの処理など課題は山積。さらに道路使用許可が取れないため、店頭での調理ができず、お祭りの雰囲気が半減されてしまう。
屋外で調理しているからこその楽しみやおいしさもある
それでも手塚副会長は「逆にチャンスだと捉えている」と前向きだ。露店が多ければ、人も集まるが、それでは「本当の意味での、まちづくりにはならない」と話す。
「本来、自分たちの街は自分たちの手で元気にしていくもの。露店に頼っていては真の街おこしとは言えない」という千葉会長。「自分たちの手でやってこそ、本物の祭りになる」のだという。
自分たちの街を自分たちで!
千葉会長は「祭り自体は絶対に無くすわけにはいかない。再開発の問題もひっくるめて、戸塚という街を見つめ直すきっかけになったと思う。昨年までのように露店が何百店も、というのは時間はかかるかもしれないが、少しずつでも復活していければ」と話していた。
取材を終えて
この状況を窮地と取るか好機と取るかで、商和会だけでなく、戸塚のまちづくりにも大きく影響してくるだろう。しかし「露店に頼らない自分たちの祭り」を打ち出したことは評価すべき点だと思う。
これを是とするか非とするか、訪れる人の判断は興味深い。訪れた人の声も含め、当日の様子は追ってレポートする。
―終わり―
k22さん
2015年07月26日 21時35分
ユーザーのマナー問題ですね。毎年露天を楽しみにしていた皆さんははた迷惑の一言だと思います。祭りに露店はつきものです。神の催事は重要な事。しかし、、、、悲しいです。
brooksさん
2015年07月16日 09時51分
行政というが警察(戸塚署)の能力不足なのではないか?戸塚で一番大きい催事(これ以外に人がこない)なのにつぶしたほうがいいとの判断を下したのではないか?昨年もものすごい人だったけど、ちゃんと戸塚署の人はやり遂げていたのに。署長さんが変わって方針も変わったのかな?戸塚も変わっていくのだから変化に対応できるように応援を呼ぶなどすればいいのにね。
かにゃさん
2015年07月11日 06時31分
マナーを守れない少数派のせいで、どんどん住みにくくなっていく。話は変わるけど、例年250だった露店を150に減らすとし深夜までの騒ぎや喧嘩はなくなるの?多少減るというレベルなら、数を減らす意味はなかったかも。それなら時刻で制限するとかの方が良かったかも。