横浜市内の熱中症患者が急増! 搬送された患者の特徴や対策は?
ココがキニナル!
横浜市内でも熱中症による搬送者が増えているそう。搬送された人の特徴や心がけるべき行動は? 熱中症対策にはどんなグッズがある?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
7月22日午前11時時点で前年より72人多い244人が緊急搬送。消防は重症化しやすい室内での熱中症を中心に注意を呼びかけ。レトロ扇風機などが人気
ライター:はまれぽ編集部
室内での熱中症に注意!
7月19日(日)に梅雨も明け、横浜も夏本番といった雰囲気になってきた。
ハイキングに
海水浴と、夏のレジャーも楽しい季節!
横浜市内では7月11日(土)から最高気温が30度を超える「真夏日」が続いていて、それとともに熱中症で緊急搬送される人も増えている。
横浜市消防局救急課によると、2015(平成27)年5月1日(金)から7月22日(水)午前11時までに熱中症とみられる症状で搬送されたのは244人。これは前年の同じ日に比べて72人多い数字だ。
7月22日午前11時時点での年代別搬送者
同課の岸信行(きし・のぶゆき)担当課長は「例年、600~700人ペースで推移している。今年もこのままだと、昨年(2014<平成26>年)よりは確実に増えるだろう」とみている。
過去6年の搬送者の推移(2015<平成27>年は7月11日時点)
1日当たりの搬送者が最も多かったのは、最高気温が33.0度まで上がった7月20日(月)で29人。今夏の最高気温33.1度を記録した7月21日(火)も28人と、気温の上昇とともに増加傾向にある。
横浜市消防局が中でも注意を呼び掛けているのが、室内での熱中症。2014(平成26)年度に熱中症で搬送された651人のうち、3人に1人が屋内での熱中症だったという。
屋内でも熱中症の危険は高い(フリー素材より)
特に屋内で緊急搬送された場合は、入院を伴う「中症」以上であるケースが多い。同課の調べによると、屋外で搬送された人が搬送時に医師によって「中症」以上と診断されたのが約32%に対して、屋内では約50%に上る。
岸担当課長は「正確な数字を計算しないと分からないが」と前置きしつつも「屋内搬送者、特に中症以上と診断されるのは高齢者であるケースが多い」と話す。
同局では通常、横浜市内全域で64台の救急車を運用して日々の救急出動に当たっているが、2013(平成25)年からは、翌日の予想最高気温が32度以上の場合には64台に加え、数台が緊急時に対応できる体制を整えて有事に備えている。
緊急対応できる体制を整えているそう
その上で、岸担当課長は「室内であればエアコンなど、適正な温度管理をして熱中症を予防できる。屋外の場合などは、当然ながらこまめな水分補給をしたり、日陰に入る、日傘や帽子を使用するなどの対応を取ってほしい」と呼びかけている。