交通事故が多発していた反町交差点、「猫供養霊」を建てたら事故が減ったって本当?
ココがキニナル!
反町駅前の交差点を渡ったところにある『猫供養霊』について教えてください。(ちったさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
交通事故に頻発に巻き込まれることを不思議に思った道路沿いの店の主人が霊能者に相談し、「飼い猫の供養を」との助言を得て25年ほど前に建てたもの
ライター:小方 サダオ
反町交差点付近にある猫の供養碑
「猫供養霊」という碑が神奈川区の反町交差点の近くにあるという。
それは旧東海道の近くであることもあり、旅の途中で行き倒れになった馬の慰霊碑のような、歴史的背景のある動物の供養碑なのだろうか?
まずは現場に向かうことにした。
東急東横線の反町駅からスタートし、慰霊碑を探すことに。
東急東横線の反町駅
目の前には、交通量の多い国道1号線がカーブを描いて通っている。
そこにあるのが反町交差点だ。
反町交差点
交差点付近を見渡すと、道路の反対側に「オグラ・ベーカリー」と大きく書かれた看板を掲げた茶色いビルに目が留まった。
オグラ・ベーカリーというパン屋さん
近づいてみると、ビルの建つ縁石の上に数段積まれた石のブロックがあり、その上に三角形の形をした石碑を発見。そこには「猫供養霊」と刻まれていた。
ビルに寄り添うように建てられた碑
「猫供養霊」などの文字が刻まれている
どうやらこれが投稿の碑のようだ。
近所の人に伺うと、この碑を建てたのはこのビルの所有者とのこと。
供養碑の所有者に話を伺う
そこでこのビルに住む、小林さんという女性に取材を申し込むと、快く受けてくれた。
まずはお店に関して伺うと「私たちはここに50年ほど前から住んでいます。今は一時的に閉めていますが、パン屋を営んでいます」
供養碑に関して伺うと「今から25年ほど前のことです。一時期この店が交通事故に巻き込まれることが続きました。午後8時ごろ、トラックがこの店に突っ込んできたり、国道1号線から右折しようとしたタクシーが、反対車線の直進車に衝突し、その反動で飛び込んできたりしたこともありました」
国道1号線の右折車と反対車線の直進車が事故を起こすことがあるという
反町交差点でカーブになる国道1号線
カーブの内側に位置するオグラ・ペーカリー
「お店の前は交通量が多い上、急なカーブになっている道路のため、今まで11回ほど事故がありました。しかしある時期、集中して事故が続き、家族で不思議に思いました。近所では『交通事故があった』と聞けば『またあの店で起こったの?』と言われてしまうほどでした」
昔ながらの面影を残す、反町駅前の商店街
「そこで不思議なことを信じていた父が町内会の人に相談すると、神奈川県秦野市の大山のふもとに住む、ある霊能者を紹介してもらったのです。そこで先生に霊視をしてもらうと、『あなたたちが飼っている猫が家に帰って来たいと言っていて、猫が家族の注意を引こうとして事故が起こっている』と答えたのです」
「実は私たちの家では、今まで何匹か猫を飼ってきました。その中に、配達先のお客様からいただいたメスの三毛猫がいたのです。『ミケ』と呼んで可愛がっていて、家にいるネズミをよく獲ってくれたり、早朝若い職人同士が喧嘩をしていると、まだ寝ている主人を起こしに来てくれ、仲裁の手助けをしてくれたりする、賢い猫でした」
「しかしその2~3ヶ月前に、当店に来ていたパン職人が、ほんのいたずらの気持ちで、その猫を店の前に停まっていた他人のトラックの荷台に乗っけてしまったのです。そして『ミケ』は、そのままどこかへ連れて行かれてしまいました」
小林家ではミケという猫を飼っていた