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超個性派横須賀B級グルメパン「ポテチパン」とは?

ココがキニナル!

横須賀のパン屋にはノリ塩のポテトチップとキャベツを挟んだポテチパンがある。中井パン店や浜田屋などにあった。ルーツは?いつから?マップも作って!給食や海上自衛隊でも提供されてる?(まさしさん/スさん)

はまれぽ調査結果!

ポテチパンが誕生したのは1970年代初頭。菓子問屋の依頼に応えて横須賀市内の老舗パン屋さんたちが考案したアイデアパンだった。

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ライター:やまだ ひさえ

ポテチパン。
横須賀・三浦を主戦場にしている筆者だが、初めて聞いた。知らないことは聞くのが一番と友人や知人に聞いたところ、まず、名前があがったのが「中井パン店」だった。
それならばと、一番知られているお店から行ってみることにした。



元祖と言われている「中井パン店」



中井パンがあるのは、京浜急行の「県立大学」駅だ。
 


中井パン店は、横須賀街道(国道16号線)ぞい三春町1丁目にある(Googlemapより)
 

京急の県立大学駅。各駅停車しか止まらない
 

駅前から横須賀街道に続いている

 
横須賀街道にぶつかったら右折。そのまま歩いて行けば中井パン店に到着するはず。駅を出発して10分ほどで、見えてきた。
 


中井パン店だ!
 

昭和レトロな雰囲気が良い感じ
 

横須賀市だけでなく三浦市でも総菜パンがおいしいことで知られている
 

もちろんポテチパンもある
 

次々にお客さんがやってくる

 
店の奥にある作業場で、2代目店主の中井克行(なかい・かつゆき)さんがポテチパンについて話してくれた。
 


2代目店主の中井さん(左)

 
中井パン店は、1953(昭和28)年、克行さんの父親のである壮吉(そうきち)さんが始めたパン屋さん。店舗の住所は三春町だが、地元では安浦でも通じるこ の地で営業を続けている中井パン店は、横須賀市内でも老舗のパン屋さん。

パン生地は、初代の壮吉さんの時代から変わらない中種(なかだね)と言われる製法で作られている。中種とは、小麦粉、水、イーストを混ぜた生地を一晩かけて発酵させる方法。粉くささがなくなりソフトな仕上がりになるという。
 


二次発酵は木の戸棚でお湯を使って行う
 

焼き立てのイギリス食パン

 
中井パン店本来の味が堪能できる定番のイギリス食パンをはじめ、菓子パン、調理パン、揚げパンなど、毎日38種類のパンを作っている。
今も変わらない昔ながらの素朴な味わいのパンを求めてくる人が後を絶たない人気店だ。
 


出番を待つポテチパン

 
今回の目的のポテチパンだが、克行さんによると、約45年前、1970(昭和45)年ごろ、近所にあった菓子問屋(既に廃業)から余ったポテトチップの使い道を相談されたことがきっかけだったという。
それを壮吉さんがキャベツとマヨネーズであえ、パンにはさんだら、なんとこれが美味しかった。
なぜキャベツとマヨネーズだったのか。
詳しい経緯は聞いていないので分からないとのことだった。
 


中井パン店は、ポテチパンの元祖(?)

 
ただ、菓子問屋は、中井パン店以外にも、当時、横須賀市内にあったワカフジベーカリーなど数軒のパン屋にポテトチップを持ち込んでいた。また、パン組合の集まりなどでも情報交換が行われたとのことなので、横須賀老舗パン屋が共同で考案したといえるのかもしれない。
はっきり言えることは、中井パン店がポテチパン誕生に大きく関わっているのは間違いない、ということだ。

現在、発売されているポテチパン(130円・税込)は、初代壮吉さんの味にアレンジを加えたもの。克行さんの兄の孝行(たかゆき)さんが担当している。
 


アレンジをした孝行さん

 
以前は、横須賀市内のスナックで調理を担当していたという孝行さん。その経験を生かしアレンジしたポテチパン作りを見せてもらった。
 


ベースとなるキャベツ

 
キャベツは包丁で粗めのざく切りにしてから、冷蔵庫で冷やしておく。
包丁を使ってキャベツをざく切りすることで食感を楽しむことができるし、冷やすことでキャベツの水分が抜け、シャキッとする。また、キャベツの水分を飛ばすことで、メインの具材であるポテトチップスがしんなりするのを防ぐことができる。
 


味のアクセントになるニンジン

 
ニンジンも手で粗めのみじん切りにする。
これも食感へのこだわりだ。
 


ポテトチップは業務用ののり塩味を使用

 
いろいろ試したが「のり塩」味に落ち着いた。
一口サイズに砕いて使う。
 


孝行さん苦心の青のり

 
風味を増すために青のりを加え、塩、コショウ、マヨネーズで味付けをしていく。
最初は使っていなかった青のり、塩、コショウを加えるようにしたのが、孝行さん。
コショウをきかせパンチのある味を完成させた。
 


マヨネーズであえて具材の完成

 
このまま食べても美味しい具材。サラダとして十分にいける。
 


完成したポテチパン

 
孝行さんいわく、時間を置くとポテトチップスがしんなりしてしまうので、早めに食べてほしいとのこと。

確かに出来立てのポテチパンは、青のりの風味とコショウのピリッと感、ポテチの食感が堪能できる楽しいパンだ。パンそのものに甘さがあり、そのマッチングも良い。
 


出来立てが美味しい中井パン店のポテチパン

 
40数年来の定番パンだが、再ブレークのきっかけは、2年ほど前に日本テレビの『カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW』で取り上げられてから。そのときもパリッと感を楽しんでもらえるように、スタジオで作るようにしたそうだ。

ポテチパン元祖の一つ、中井パン店のポテチパンは、パリッとでもしっとりでも美味しかった。