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キムチ納豆が無料! 中山の「ラーメンショップ さつまっこ スペシャル21」とは?

ココがキニナル!

「キムチ納豆ごはん」で有名な中山の「さつまっこ スペシャル21」は、なぜチェーン店(ラーメンショップ)なのに独自のメニューが出せるのか…キニナル!(スさん)

はまれぽ調査結果!

「ラーメンショップ さつまっ子 スペシャル21」は、ルールや縛りのきつくないフランチャイズ店だったため、オリジナルのメニューの提供が可能だった

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ライター:三輪 大輔

関東を中心に多く見かける人気ラーメン店「ラーメンショップ」。横浜でも見かける機会が多く、投稿にあるように中山には「ラーメンショップ さつまっ子 スペシャル21」があり、地元の人を中心に人気を集めているという。


よく見かけるこの看板(フリー画像より)


そしてチェーン店なのに、同店には独自のメニューがあるそうだ。一体なぜ、チェーン店なのに、独自のメニューが提供できるのだろうか。真相を確かめるため、店に突撃することにした。



「ラーメンショップ さつまっ子 スペシャル21」に突撃

「ラーメンショップ さつまっ子 スペシャル21」があるのは、JR中山駅。店までの道順は以下の通り。


中山駅を南口で降りて


緑区役所方面に徒歩3分ほど歩くと


109号線にぶつかる


信号を渡ると「ラーメンショップ さつまっ子 スペシャル21」が登場


赤い色は食欲をそそると言うが、筆者もお腹が空いてきた。そこで早速、入店してみることに! 出迎えてくれたのは、店主の上村直(直3つ)良(かみむら・なおよし)さんである。



「カッコいいおじいちゃん」という風貌の上村さん。一体どんな方なのか・・・


「比較的空いているよ」と取材申し込み時に言われた午後2時にもかかわらず、店には絶え間なくお客さんの出入りがある。


お食事中、すいません! お邪魔します


多少、混み合っている店内であるが、上村さん自ら、これまでの経歴に関する話を始めてくれた。まずは店の成り立ちから伺うことに。

上村さんがラーメン店を始めたのは1985(昭和60)年で、44歳のころ。それまでは、とある映画会社が展開するディスコ「グルッペ」の経営をしていたそうだ。イカした風貌の方だと思っていたら、時代の最先端の空気を吸っていたからなのか! しかも現在、御年75歳というから驚きである。

しかし、親会社が事業整理を行った際、ディスコ部門を売り渡すことを決意。退職金と今までの貯金で生活しながら、1年間、これから何をやるかを考えたという。そして、知り合いのつてを生かし、一人でやれるからとラーメン店経営に乗り出すことにした。



矢沢永吉も訪れたというディスコ・グルッぺは西口五番街にあった


しかし、ラーメンに関しては素人である。そこで1年4ヶ月の間、「ラーメンショップ さつまっ子」の本店で修業を開始。ラーメン店の経営に関するノウハウを取得してから、自らの店舗を開業した。

その場所は「ヤマダ電機テックランド上山店」の近くだったという。現在の店は2号店で、別の場所で1号店を開店していたのだ。


このあたり


顔に刻まれたしわには、上村さんの生き様も刻まれているようだ


ちなみに、当時看板事業として展開していた「ラーメンショップ」には「ラーメンショップ」「ニューラーメンショップ」「ラーメンショップ さつまっ子」と3つのブランドがある。上村さんが開業したのはそのうちのひとつ、「ラーメンショップ さつまっ子」だった。

話の流れから、筆者は上村さんが緑区に住んでいると思っていたら、、実は南区在住であるとのこと。なぜ緑区に出店したかというと、「当時は、1区で2店舗までしか“ラーメンショップ さつまっ子”を出せなかったんだ」と話す。そのため、物件探しを行い、商圏の調査などをした結果、上記の場所に店をオープンさせた。

出店の決め手になったのは、今後も街の開発が行われ、高校などの学校も多く、若者の来店を見込んだからだという。


ラーメン店の経営を始めて31年。もはや熟練の技である


上村さんの出店前の思惑通り、店は客足が途絶えず、多い時には昼帯だけの営業で1日に500人の来店があったほど盛況した。なお、店でオリジナルのメニューを出せる理由については、フランチャイズに加盟した当時、あまりルールや縛りが厳しくなかったから可能だったと話す。

しかし、今から15年前、転換期が訪れる。道路拡張の関係で立ち退かなければならなくなったのだ。そこで、現在の場所に店を移転。ちょうど時代が21世紀に向かうタイミングだったので、「スペシャル21」という店名を加えて再オープンさせた。


現在は、スペシャル21という店名も加わっている


営業を開始してから31年が経つが、店には古くからの常連が多く通う。高校時代から通う40代の方や子どもが生まれて親子で来る方もいるという。

20年以上通い続けても食べたいラーメンとは、一体どんな味なのだろうか。そこで、実際に上村さんが作るラーメンを食べてみることにした。