「横浜ランドマークタワー」は大阪の「あべのハルカス」に高層ビル高さ日本一の座を奪われてしまったが、落胆するのはまだ早い。

　

　どんまい

政令指定都市数や市町村別人口数、Jリーグのチーム数と、神奈川県には誇れる「日本一」がまだまだたくさんあるのだ。

なかでも、忘れてはいけないのが「神奈川中央交通」の存在。神奈川県内と東京都多摩地区で900路線以上のバスを運行し、日本一多くのバス車両を所有するバス会社であるといわれている。

　

　神奈川が誇る日本一のバス会社って・・・

それは本当なのか！？
事実を調査すべく、「神奈川中央交通」本社におじゃましてみた。


　

バス車両保有数日本一は本当！？

　
ご対応いただいたのは神奈川中央交通株式会社の総務部、村山大輔（むらやま・だいすけ）広報係長。単刀直入に、御社が日本一なんですか！？

　

　「それが難しい問題でして・・・」

「国内のバス会社による車両保有数では、弊社と九州の西日本鉄道株式会社さんの2社が抜きん出ている状況です。バス保有台数は随時変動するもので、一概に比較しづらいところもありますが、2016（平成28）年6月末時点での弊社の所有車両は2122両。単体のバス会社としては、日本一の車両数かもしれませんね」

公平を期するため、西日本鉄道株式会社に最新データを調べていただいた。2016（平成28）年3月末時点だが、西日本鉄道が所有するバス台数は1961両とのことだ。

　

　これは・・・神奈中さんやっぱり日本一ですよ！！

しかし、西鉄グループ全体での車両台数は3223両にものぼるという。「会社単体での日本一は神奈川中央交通、グループ全体での日本一は西日本鉄道」というのが答えになりそうだ。

「社内では特別意識しておりませんし、日本一を目指してやみくもに台数を増やすということもありません。みなさまに安心・安全なサービスを提供するというところが最重要ですので」と、村山広報係長。あら、謙虚。

　

　社員全員がこうした「安全方針」を携帯。誠実な会社です（※画像提供元は記事末尾参照）
　

　運転士さんも常にネックストラップに入れて携帯されています！（※）

　
ところで、先ほど「所有台数は随時変動するもの」とあったが、具体的にバスってどの程度の頻度で買い換えるものなのだろう？

「乗合車両、つまり通常の路線バスは、現在では14年程度で代替しています。2000両程度を保有しているので、年間に平均140両程度を更新しているかたちですね」

キニナルその価格については、神奈川中央交通にバス車両を多く販売しており、神奈中グループの一員でもある神奈川三菱ふそう自動車販売に問い合わせてみた。

　

　大型ノンステップ車で約2400万円（※）
　

　中型車が約1850万円（画像はいすゞ自動車製）（※）
　

　小型車（コミュニティバスなど）約1600万円（画像は日野自動車製）（※）
　

　ラグジュアリーな空港リムジンバスでは約3300万円（※）

が、目安だそうだ。もちろんハイブリッドシステムの搭載有無や状況によって価格の変動はある。

ちなみに藤沢市の湘南台から慶應湘南藤沢キャンパスの間や厚木市の厚木バスセンター〜厚木アクスト間、東京都町田市の町田バスセンター～山崎団地センター間などで運行している「ツインライナー（連節バス）」は、通常の大型バス2台分以上のお値段だという。

　

ユーロ建てでの購入となるそうだ（※）
　

　ドイツから船に載ってやってきて（※）
　

　愛知県豊橋港に上陸（※）
　

　陸路神奈川へ！（※）