横浜で一番マズい川の水、鶴見川で釣れた魚の味は?
ココがキニナル!
橫浜の川の水飲み調査で「マズイ」「塩気が強い」と最悪の評価が出た鶴見川で釣りをしている人を見かけます。鶴見川で釣れた魚は焼いて食べたら塩気が強くて美味しいんでしょうか?(スさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
小さなマハゼが釣れ、試食したが魚自体の塩辛さはほぼなし。鶴見川の水は相変わらず刺激的なマズさだったが、小さな魚には味の影響までは及ばないようだ。
ライター:山口 愛愛
マズい川でどんな魚が釣れるのか
はまれぽはユーザーの方の投稿によって成り立っているので、キニナル投稿をしてくれる方々に感謝している。しかし、ときどき「調査する身にもなってくれ!」という投稿が舞い込んでくる。川の水飲み調査で「工場の味がする! 無理!」と最悪の評価が出た鶴見川で泳ぐ魚を、処理せず誰がそのまま食べたいと思うだろうか・・・いや、本当はキニナル。
今回は「丈夫でお腹を壊さないだろう」という偏見だけで、雨男の編集部・関本と、雨女の筆者、山口が選ばれ調査をすることに。
また川の水も調査
まずは再度、川の味を確認するために、恒例のバケツを持って3ヶ所に川の水を汲みに行く。最初は前回の調査で「美味しかった」と評価の高かった横浜ビブレ前の帷子川から。
コイが泳ぐ帷子川
通行人の注目を集めながら水を汲む
この調査でお馴染みの簡易浄水器「スーパーデリオス」で浄化
続いて、前回調査で最悪のマズさの結果が出た、工場付近の鶴見川。
工場近く。飲む気になれない・・・
バケツを投げ込み、汲み上げる
もちろん浄化
そして、今回は同じ鶴見川でも採取場所によって味が異なって魚の味調査に影響がでないように、釣りポイントでも水を汲み、3ヶ所の飲み比べをする。結果発表は後ほど。
さて、釣り調査の当日。どちらのせいとも言うこともなく、雨が降りしきる中、現地に向かう。
魚を釣らないことには調査にならないのだが、筆者も関本も釣りはほぼ初心者。釣りエサを買うため、東横線綱島駅東口から徒歩1分の「矢野釣り具店」に寄り、アドバイスをいただくことに。
創業50年の老舗
かつての綱島駅周辺は沼や堀が多くあり、この場所での釣り具店は重宝したとのこと。
ここでは、ヘラブナ釣りの道具なども豊富にそろうが、初心者にも使い方や釣りのアドバイスを丁寧に施してくれる。
竹竿やリールの種類も豊富
店主の矢野弘(やの・ひろし)さん
事情を説明し、初心者ということを告げると「雨の中、大変だねぇ」と言葉をかけてくれ、持参した釣竿に適したおもりやハリを選んでくれた。
おもり(160円)、はり(200円)、キス天秤(200円)などを購入
セッティングの順序を説明していただき、糸と糸を連結し、糸よれを防ぐヨリモドシをつけるところまで矢野さんが手際よく進めてくれた。
「『返し』を服や手に引っかけないようにね」との助言も
鶴見川ではどんな魚が釣れるのか聞いてみると「コイやテナガエビ、ヘラブナなんかが釣れるけど、初心者だとハゼなんかが釣りやすいと思いますよ。ちょい投げしてひきずるようにして」と、手ぶりをつけて説明してくれた。
「ハゼは1年くらいしか生きない魚だから、川からの悪影響も少ないので、ウロコとワタ、骨をとるぐらいの簡単な処理で、天ぷらにするといいでしょうね。長く住みついている魚は口に入れたものが胃から体に染みつくから、何か影響あるかもね。ウナギを釣った人からは、ちょっと臭みが残ると聞いたこともあったねぇ」と矢野さん。
アドバイスを受けながら、エサにする赤みみず(380円)も購入
水の味わいがマズい川に長く住みついていたら、やはりマズい味わいになってしまうのだろうか。矢野さんにお礼をいい、ハゼが釣れることを願って鶴見川に向かう。
あいにくの雨なので、綱島駅近くの大綱橋の下でいざ挑戦。こんな日に釣りを楽しんでいる人などもちろんいない。
綱島街道が走る大綱橋の下で勝負