京急の「お得な切符」、よこすかグルメきっぷとは?
ココがキニナル!
横浜から使える電車のお得な切符はどれくらいありますか?たとえば京急のみさきまぐろきっぷや相鉄、小田急の大山フリーパスのような乗り放題や食事などがセットになったお得切符の取材お願いします(コムギさん)
はまれぽ調査結果!
フリー切符のためいつも行かない浦賀まで足を伸ばすなどプチトリップを体験できる! お得に土地の味も満喫!
ライター:酒井 明子
最近SNSで利用している人を見て、個人的にもキニナっていた「お得な」フリー切符。横浜から利用できるものは京急のものが中心らしく、以下のようなプランを駅で発見した。
以前はまれぽでも取材した、「みさきまぐろきっぷ」も!
京急の通年で販売されている企画乗車券は「葉山女子旅きっぷ」などの食事券付きのものや、三浦半島1DAY・2DAYきっぷのような周遊券と施設優待があるものなど全部で14種類ある。グルメ特典がつくものを中心に、交通費がお得になるものが多いようだ。
熟考したあげく、カレーとハンバーガーの誘惑に負け、今回は2010(平成23)年に発売を開始した「よこすかグルメきっぷ」を選ぶことにした。
いざ、横須賀へ向け出発!
今回は横浜駅から出発! チケットは当日、券売機で購入が可能だった。「あっ、天気がいいしどこか行きたい!」と思ったときに、すぐ買えるのがうれしい!
券売機の「お得なきっぷ」から購入可能。横浜からだと大人1人1930円
こちらのチケットについてくるのは、電車&バス乗車券、選べる食事券、対象施設での優待割引だ。まずは「横浜→フリー区間最初の駅」の切符を使用。ちなみにこの切符、フリー区間手前でも途中下車可能(逆戻りは不可)なので、寄り道することもできるらしい。快特に乗車できたため、横浜から26分で到着!
横須賀中央駅に到着!
駅前には「よこすか海軍カレー」公式キャラクターのスカレーちゃんが!
今回のチケットはフリー区間内のバスも乗り放題なのだが、パンフレットだけでは肝心のバスの路線図がいまいち分からない・・・。駅前にある営業所で路線図をもらうのがおすすめだ。
改札をでてすぐ右手にある。この冊子をもらうと分かりやすい!
この日は快晴で、横須賀の街を散策するにも絶好の天気! ということでまずは腹ごしらえにグルメ切符を使用することに。指定された13店舗の中から好きな店舗を選び、そこの特別メニュー(よこすか海軍カレーかヨコスカネイビーバーガー)をチケットで食べることができる。
今回選んだのは「YOKOSUKA Shell」! ハンバーガーとカレーの両方のメニューがあったので、編集部・山岸とシェアして2種類とも食べようと考えた。
食事券で横須賀名物を実食!
お店は駅から歩いて5分程度
同店は1957(昭和32)年に開業し、6年ほど前に「YOKOSUKA Shell」として再オープン。看板メニューのハンバーガーはオープン当初からあり、土日など多いときは50~60人がチケットを使いにくるという。さっそくカレーとハンバーガーをひとつずつオーダーする。
店内は昔ながらのレトロな雰囲気
待つこと数分・・・はじめに運ばれてきたのは「ヨコスカ海軍カレープレート(1200円)」。まず驚いたのはそのボリューム!
カレーに、唐揚げ、ポテト、サラダ、牛乳がついてきた!
カレーだけでも十分なボリュームなのに、揚げ物までセットとは! カレーに牛乳という組み合わせは個人的には普通だと思っていたのだが、山岸に言わせると「違和感あり」とのこと。そこでお店の方にその理由を聞いてみた。
スタッフの西尾さん
海軍の乗組員は船に乗ると忙しくて1日3食とれない日もあるため、海軍カレーには1プレートで1日の栄養がとれるようにいろいろな食材がのっているとのことだった。そのため牛乳もつけられており、これがなければ「よこすか海軍カレー」とは呼べないらしい。ちなみに船の上だと曜日感覚がなくなるため、“金曜日はカレーの日”と決まっている。
続いて出てきたのは、「ヨコスカネイビーバーガー(1200円)」。これ・・・とにかくボリュームがハンパない!
一味と比較してこの大きさ・・・さすが海軍さんが食べるだけある!
「肉厚」ですごい・・・。こちらには自家製のバーベキューソースをかけるのがおすすめ!
大きすぎて口にはいらない・・・
チケットにはソフトドリンク(ドリンクセット200円)もつく。1人1400円分をチケットでいただくことができた。
続いて優待券が使える軍港めぐりへ!
お腹もいっぱいになったので、次は対象施設での優待割引を使うために汐入ターミナルへ向かうことに。チケットを見せると「YOKOSUKA軍港めぐり」が200円引きになるとのこと。時間があったので、横須賀の商店街「ドブ板通り」を歩いてみた。
お店からほど近い場所にあり。散策スタート!
ここの商店街にはミリタリーやスカジャンなど、アメリカンなアイテムを豊富にそろえるお店が並ぶ。飲食店も海軍カレーやヨコスカバーガー、タコスなどが食べられるお店が多い。なんでも夜は日本ではないような、アメリカンな雰囲気になるという話だ。
「横須賀どぶいた食堂」の前で記念撮影
スカジャン、ミリタリー、海らしいデザインが並ぶ
散策した昼に開いているのは物販店が中心だった。飲食店は夕方からのお店が多いよう。ドブ板通りを抜けると、目的の汐入ターミナルはすぐそこだった。
天気もよく、絶好のクルーズ日和!
チケットが購入できる汐入ターミナルは、ショッパーズプラザ横須賀の裏に。船は1時間に1本の割合で出ているが、毎回定員数が決まっているため休日などは事前に買っておくと安心かもしれない。
目印となる看板が見えた
クルーズは1回45分で、料金は大人1名1400円。チケットを使うと200円割引をしてもらえる。
受付でチケットを提示すればOK!
船の前にはすでに行列が!
このツアーがはじまったのは2008(平成20)年から。船には最大250人乗れる。チケットを利用する人の中には、「三笠~猿島航路」の割引もいっしょに使う人も多いとのことだった。客船は2016(平成28)年4月にリニューアルしたばかりで、とにかくキレイ!
昔の客船をイメージしたレトロなデザイン
望遠鏡の貸し出しも行っている
船内は屋内の1階席と、屋外の2階席に分かれている
後ろにあるデッキもおすすめ!
45分間、船の案内人が絶えずガイドをしてくれるので、とても分かりやすい。おもにアメリカの海軍施設や海上自衛隊司令部の軍艦を見るコースで、時期によって停泊している軍艦はまちまち。軍艦の動きについては国の機密事項のため、案内人の方ですらその日どの軍艦があるかは当日にならないと分からないのだとか。珍しい軍艦が見られるかどうかは運次第となっている。
この日は女性スタッフの若杉香織(わかすぎ・かおり)さんが案内人
潜水艦が縦と横、同時に停泊している様子が見えるのは珍しいとのこと
作業員たちが泊まっている、ホテル代わりの船も。500人生活することができる
レーダーをつんだ船も海上自衛隊の施設に並ぶ
残念ながらこの日は、年間を通してまれなくらい停泊している軍艦の数が少ないとのこと。運がいいときはロナルド・レーガンという航空母艦がとまっていることもあるという。
ちなみにこれがロナルド・レーガン。チケットの軍艦の写真は全10種類
海上自衛隊司令部の近くも通る