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瀬谷の屋台風ラーメン店「くわんくわん」に突撃!

ココがキニナル!

瀬谷市中原街道沿いに「くわんくわん」というラーメン屋がある。バラックのようなレトロな佇まい。博多とんこつで、ものすごくおいしい。ただ厨房が隣りの建物に/ゴロンパがキニナル(あきひろくんさん/スさん)

はまれぽ調査結果!

車屋さんだった場所を屋台風博多ラーメン店に改装。そのため、元々店内だった場所が厨房になった。隠れ名物ゴロンパの提供は現在休止中。

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ライター:カメイアコ

バラック小屋のような屋台風ラーメン店



バラックのような建物のとんこつラーメン屋さんを調査してきてほしい(しかもおいしい)というキニナル。はまれぽで取材するようになって、ラーメンが大好きになったライター・カメイがお店と味を確かめてきたぞ。

 

確かにバラック風


博多ラーメン専門「くわんくわん」。相鉄線瀬谷駅から徒歩14分ほど


店内はこんな感じ

 
電線を巻く木を利用したテーブルとイスが無作為に並べられている。台湾とか中国の屋台って感じ。取材当日は雨が降っていたので、窓には透明なビニールが下ろされていたが、それ以外の日は吹き抜けになっているようだ。

 

店内のポップも目立つことなんの


店長の田中秀人(たなか・ひでひと)さん

 
「このお店は、オーナーがやっていた車屋さんを改装したものなんですよ。飲食スペースは車を並べる展示場、厨房が店内でした。そのためオープン当初は、飲食場所を確保するために簡易的な枠を作っただけで、屋根すらなかったそうですよ。だから雨が降ったら撤退っていうスタイルでやっていたみたいですね」と田中さん。

しかも、オーナーさんはあまりラーメンが好きではなく、ラーメン好きな奥様が「主人でも食べられる親しみやすいラーメンを作りたい」というのがきっかけで始めたお店なのだとか。期待を裏切らない破天荒ぶりだった。

1998(平成10)年のオープンから、約2年経ったところで、田中さんが同店に入社。大工として働いていた時に、よく同店のラーメンを食べに来ていたそうだ。博多ラーメンを食べ歩いていたこともあり、作ることに興味があったという。

 

当時の求人の張り紙を見つけて、すぐに応募

 
お店の風貌がキニナルという声はないかとの質問には、「ずっと気にはなっていたけど、怪しすぎて入れなかった」というお客さんがこの前来たそうだ。やっぱり。

 

あれも、すごくキニナル・・・

 
「あぁ、あれはですね、当日のスープの“でき”を表しています。オープン当初は寸胴も小さく、一日に何度もスープを作ることがあったので、味にばらつきが出たために作ったものです。今は大きな寸胴4つで回していますから、ほとんど7点」とのこと。これまでの歴史の中で4点(不良)が出たこともあったそうな(幻の100円引き)。

 

MAXの8は年に1度でるかどうか

 
8点(超)としてスープを提供するときは、自分たちにとっても特別な日になると田中さん。絶対的な自信があるときにしか、8はでないのだとか。こちらも巡り会えればとってもラッキーだ。

 

寸胴4つからスープを生み出す

 
同店のスープは提供できるまでに丸2日。濃さを調整しながら継ぎ足し使っており、寸胴4つのうち、スープとして提供できるのは1つのみなのだ。

 

琥珀色になるまでに煮出す

 
トンコツは何かとにおいがキニナルし、こってりなイメージがあるが、同店のスープはあっさり系なのだとか。タレに合わせるスープは豚の骨、頭、脂のみなので、シンプルでごまかしのきかない味なのだ。

九州出身のお客さんからは、「九州に近い味。久しぶりに九州ラーメンを食べられてよかった」と地元の味に似ていると表する声も聞かれるといい、「独学で始めて作り上げたお店なので、本場の方に褒めていただけるのはうれしい」と田中さん。

 

ぐつぐつと煮込まれるスープ

 
また、投稿にあった「ゴロンパ」とは、月曜日限定で提供していたラーメンで、チャーシュー、もやし、ぶつ切りのニンニクをごろごろと炒めて、上に乗せたものだそう。オーナーが決めたという名前の由来については、分からないとのことだった。

月曜日限定で10~15食を提供していた。しかし、現在は野菜炒めを担当していたオーナーさんが体調を崩し、2015(平成27)年の冬から提供を休止中。568円の価格帯らしからぬボリュームとパンチ力で、あっという間に売り切れる人気ぶりだったそうだ。ぜひお目にかかりたかった・・・!