北海道の消滅可能性都市5位の町で大人気のパン屋さんが、青葉区に進出したって本当?
ココがキニナル!
市が尾駅前にコッペパン専門店ができました。是非とも食レポお願いします。全種類のレポートを。(もまさん、パッチョさん)
はまれぽ調査結果!
みなみ北海道・木古内町が本店の「コッペん道土」の2号店。約30種類のコッペパンは具だくさんで大満足。ランチなら3個~4個で満腹になりそう
ライター:紀あさ
コッペパン専門店「コッペンドット 市が尾店」
2016(平成28)年12月17日、『北海道木古内町(きこないちょう)で行列ができるパン屋さん「コッペん道土(どっと)」』が、横浜市青葉区にオープンした。
ところで、親愛なる読者の皆さま、行列ってどれくらいから行列と言いますか? もしその数が50人だとすると、それは木古内町の人口の1%に相当します。(参考までに青葉区民の1%が並んだら、3000人の行列です)。
・・・木古内に行列、できませんから!!!
と、筆者は、ちょっと思ったものでした。
木古内本店の行列(?) でも木古内町で、お店に人が並んでいるってすごいんです
青葉区に出店したら大行列! 市が尾店、オープン初日(写真提供:高橋健)
木古内ってどこにあるの?
木古内町は、南北海道の小さな町。人口は5000人弱。面積は約220平方km(青葉区の約7倍、横浜市の約半分)。現在、本州から鉄路で北海道に上陸する際の、最初の駅が木古内駅だ。
北海道新幹線の最初の駅・木古内駅、北東約40km先に函館がある(GoogleMapより)
2016(平成28)年3月26日、北海道新幹線開業。小さな町は新幹線の町になった。ところで実は、筆者ことキノアサは、北海道新幹線が開通して、木古内に新幹線駅ができたとき、いちばん最初に青函トンネルを新幹線で往復した乗客だったりする。
中央が筆者(北海道放送『今日ドキッ!』2016年3月28日OAより)
そんなわけで、道南(どうなん=函館や木古内を含む北海道の南部)情報には、きっと、はまれぽイチ詳しいはず。今回は、木古内情報もあわせてタップリお届け!
コッペん道土、木古内本店
「コッペん道土」の本店は、北海道新幹線木古内駅の開業にあわせて、鉄道駅のほど近くに作られた道の駅「みそぎの郷きこない」の中にある。
道の駅の目玉は、レストラン「どうなんde's Ocuda Spirits」(どうなんデス オクダスピリッツ)、レストランを監修するのは、山形県鶴岡市の有名レストラン『アル・ケッチァーノ』のオーナーシェフ奥田政行(おくだ・まさゆき)氏。イタリアで「世界の料理人1000人」に選ばれたこともある知る人ぞ知るイタリア料理人だ。
オープン初日、報道陣で溢れる木古内の「どうなんデス」
なぜそんな世界屈指の料理人が木古内に? その理由は明治時代まで遡る。1885~86(明治18~19)年、山形県鶴岡地区の旧庄内藩士が開拓のため木古内町に移住。町には、入植者たちが名付けた「鶴岡地区」の名が今も残る。
木古内町の大森伊佐緒(おおもり・いさお)町長によると、鶴岡市長自らが「明治時代に先人がお世話になった。今が恩返しをする時」と、奥田シェフを木古内に紹介してくれたという。
奥田シェフと「どうなんデス」店内
その奥田シェフの「レストランの隣りにパン屋さんを!」というアイデアのもと2016年1月13日、「みそぎの郷きこない」とともにグランドオープン。
「コッペん道土」は町営ではなく民間企業だが、街との協力体制が出来上がっていて、市が尾店にもパンを通じて木古内の魅力を伝える空気がいっぱい。
市が尾店の店内
大森町長は、本店や市が尾店がメディアに出る時はメールなどで知人にお知らせを送る。
大森町長から筆者あてのLINE
市が尾店を説明するべく、この放送をすこし引用しよう。
テレビ東京『ゆうがたサテライト』(2017年1月18日OAより)
「消滅可能性都市全国5位 消えゆく町(木古内)を救え」とのテロップ。
横浜の人がパン好きだそうなので、木古内からパンを売りに来ました
たくさんのコッペパン全30種類。そして2時間待ちの行列となった初日
その後、大森町長のインタビュー。なんだかポーズがかわいい
おおよそ、こんな感じであった。
未開の地なのか、と思いながら、大森町長に「見ましたー!」とLINEを送ると
かわいい大森ラインスタンプが届きました
こんな素敵な大森町長が、2月某日、木古内からやってきて、市が尾店を初訪問するという。
これはぜひ、現地へ行かなくちゃ!